2012.11.29

停戦はしたけれど…

ガザ攻撃の停戦から6日経ちました。ガザへの人道援助などが到着しています。しかし、懸念したようにまだイスラエル軍は攻撃を仕掛けています。やっぱり、これで終わりにはならんか!

空爆はしていないもののF16戦闘機は上空を低く飛び、ガザ北部では何回もの銃撃があり、負傷した人たちが10人以上出ています。南部のラファでも青年が撃たれて重傷を負いました。

封鎖の緩和については、まず海域が今まで3マイルだったところが6マイルに増えました。倍増!と、喜ぶのは数のまやかしです。5キロメートルが10キロメートル弱になっただけの話。ウォーキングで軽く歩けちゃう距離です。だいたい、オスロ合意でさえ、本当はパレスチナの海域はたったの20マイルだったのだから、その半分になったに過ぎないのですわ。

しかし、その「領海」とも言えない狭い海に、ガザの漁師たちはこぞって出航しました。そして、28日、6マイル付近で漁をしていた舟がイスラエル海軍艦からの攻撃に遭い、1つの船は破損、もう一つの船はイスラエルのアシュドッド港に連行され、乗組員7〜8人が拿捕されています。やっぱり、嘘じゃん。緩和されてない。封鎖と変わらないです。停戦合意破りです。

陸地の封鎖緩和については、これからの協議しだいで、まだ不明です。

8日間の攻撃の犠牲者は、パレスチナ保健省の28日づけ発表で174人が死亡、1399人が負傷(うち27人が意識不明)となっていますが、「また、新たに重体の人が亡くなった」というニュースもぽつぽつ入ってきているので、179人という発表をしたメディアもあります。

死者の名前と年を羅列したボード

170人の死者の名前と年 26日京都のビジルにて

攻撃で踏み荒らされたガザが少しの落ち着きを取り戻したのとは対照的に西岸でイスラエル軍が暴れています。連日の拉致(逮捕)が続き、全体数が今はわかりません。また、抗議の投石をした者たちへ実弾が発射され、2人が射殺されました。

このようなネチネチとした攻撃は今後も続くでしょう。そして、ガザからロケット弾を発射させるように仕向ける。そして、停戦破棄としたい。このようなイスラエルの思惑が感じられます。だから、注視が必要です。

「停戦」合意によって、支持率が下がったネタニヤフの内閣では、バラク国防相が政治から引退すると発表。もう自分の政治生命はないと踏んだのでしょうか。

「停戦」に反対するデモまで起きたイスラエルでは、この後退をとりつくろうというのか、イスラエルの高官と米国の高官がそろって「今回の作戦は来たるべきイランとの衝突の予行演習だった」とニューヨークタイムズに語っています。

「予行演習」でガザの人々、それも多くの子どもたちを殺したと発言できてしまうことにおぞましさを感じます。殺戮に取り憑かれた国のようです。

しかし、今回の攻撃でわかったように、ガザの人々は命以外失うものがない。皆殺しでもしないかぎり、イスラエルは「勝つ」ことはできないのです。

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