2009.01.15

たまげた! イスラエル、国連本部(ガザ)にも攻撃

やるかねぇ、ここまで!ということの連続が、イスラエルのガザ攻撃だけれど、今度はガザ市にある国連(UNRWA)の本部をイスラエルは爆撃した! しかも、昨日からバン・キムン国連事務総長がイスラエルを訪問しているというそのさなかのできごと。イスラエルは過去にもレバノンで国連施設を爆撃したり、国連軍に空爆をかけて、多くの犠牲者を出してきた。ガザでは先日国連の学校に砲撃をしたばかり。「国連のことなんて、屁とも思っちゃいないぜ」というメッセージなのだろうか。こういう国こそ、「ならず者国家」と呼ばれてふさわしいはずだ。いちおう、イスラエルのバラク国防相は、強く非難する国連総長に対して、「重大な過ちだった」と語っているらしい(けれど、いつも、そんなことは口にするんだな)。

UNRWA本部は日本時間午後6時の段階でまだ炎上中(朝日による)。攻撃20日目の今日15日、イスラエル軍は戦車でガザ市の南東部に深く侵攻し、多くのガザ市民が家から逃れ、他の地域やこのUNRWA施設などに避難していた。

何百人も市民が避難しているところをイスラエル軍はまた攻撃したことになる。わかっている負傷者は国連職員の3人ということだが、まだ、炎上中で、煙がたちこめているなかで、UNRWA本部の建物のなかにどれだけの人が残っているかわからないということだ。さらに、この本部にはトラックのガソリンをはじめとした多くの援助物資が置かれていたのだが、それも燃えてしまったに違いないとUNRWA報道官は語っている(APなどによる)。UNRWAはこの攻撃を受け、住民への食料配給といった活動を停止。ガザの人道的状況はますます悪化することになった。

また、ロイター通信などが入っているビルも攻撃を受け、負傷者がでているほか、赤新月社(赤十字にあたる)も攻撃されたという情報がある(こちらは詳細不明)。ほかにアル・クッズ病院の一部が攻撃を受けて炎上中というニュースも入っている。ここにも避難民はいたが、負傷者などの詳細は不明(AFPによる)。

……という具合に、ガザ市での攻撃は激しさを増し、犠牲者も増加している。15日の朝の段階で、死者1066人(うち子どもが333人)、負傷者が4900人で重体がそのうちの400人となっているから、この15日でさらに数は増加するだろう。

まだ、情報がそれほど入ってきていないので、ここでアップ。追加をするかもしれません。

追加パレスチナ子どものキャンペーンさんより、「市街戦が始まりました」という緊急メールが届いています。

「多くの人々が残骸の下敷きになっています。パレスチナ赤新月社が運営して いるアル・クッズ病院も攻撃を受けました。ここには500人のパレスチナ人 が避難しています。この病院もテル・アル・ハワ地区にあります。病院も救 急車も民間防衛局も消防署も、全てが攻撃されています。多くが負傷したり 死んだりしています。」

全文は ガザから緊急の声「市街戦が始まっています」 に。


単なる私の予感ですが、オバマが米国大統領に就任して間もないうちに、イスラエルは何らかの決着をつけるつもりでいるような気がします。どこかで幕引きしないとならないのと、オバマ――米国の親イスラエル団体と良好な関係を持っている――に花を持たせるのも、米国に恩を売るにはいい機会になると踏んでいそうな気がするのです。

そして、それまでの間に壊せるものはできるだけ壊し、ガザ社会を立ち直れなくするところまで攻撃するという嫌なシナリオが目に浮かびます。06年のレバノン攻撃のとき、 イスラエルは停戦が発効する72時間以内に数万発のクラスター爆弾をレバノン南部に投下 しました。

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わざとやってるとしか・・・

コメント by :ダルヴィーシュ見習い

自滅したいとしか思えない。理解の範疇を超えてますね。
ボリビアが断交したそうですがエライ。

今日(1/16)報道ステーションで早くも短いですが
土井さんの現地からのルポがあります。

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2009.01.16 (Fri) 08:01

あきらかにわざとでしょう

コメント by :m_debugger

>オバマが米国大統領に就任して間もないうちに、イスラエルは何らかの決着をつけるつもりでいるような気がします。

そして、イスラエルの「人道支援」を受けたファタハがガザを「復興」して、オバマ政権のもとで和平という名の併合がいっそう進む・・・という筋書きでしょうか。吐き気がします。今回の攻撃でも、援助物資の倉庫と運搬車両の棟が狙い撃ちにされていますしね。

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2009.01.16 (Fri) 14:09

ガザ市民の命を救え

コメント by :Kensuke

 毎日、これだけの市民虐殺の惨劇が行なわれ、しかもエスカレートしているにもかかわらず、同族であるPLOファタハのパレスチナ自治政府や周辺アラブ諸国が、ガザ住民を見殺しにしているような態度にも、率直に言って私は恐ろしさを感じます。これはまるで、かつでナチスによるユダヤ人絶滅政策を見てみぬ振りをした欧米諸国と同じではないかと。そら恐ろしい、気持ち悪さを感じました。

 政治的思惑、利害関係を抜きに、いまのガザ住民への殺人攻撃から彼等の生命の安全、生きる権利を守るために、エジプトとの国境検問所を即座に開放し、ガザ市民(避難民)を受け入れ、エジプト側の領域で国連が、彼らへの医療及び衣食住の緊急支援サービスを施すようにすることができないものだろうか、是非早急にそうしてほしいと祈る気持ちであります。

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2009.01.16 (Fri) 15:12

ガザ戦争の最終兵器・イスラエル極右タカ派と核使用の危険性

コメント by :

トラックバック from:米流時評

2009.01.16 (Fri) 16:12

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