2009.01.03

ガザ全面攻撃は6ヶ月前から準備されていた

2005年8月のガザからのイスラエル入植地「撤退」前に、イスラエル人歴史家のイラン・パペなどは、 ガザへの大規模な攻撃が行われるとして警告を発して いた。パペ氏は「ガザのような封鎖された場所では、イスラエルによるジェノサイドが行われる可能性が高い」ということも、来日時に語っていた。これらの言葉が、いま、非常にリアルなものとして迫ってきている。

攻撃7日目になる2日の時点で、パレスチナ保険省が発表した死者は428人、負傷者は2200人となっている。爆撃はまだ続き、家や学校が破壊され、ガザの人はどこにも安全な場所を見出すことができない。しかし、サルコジ仏大統領と会談したイスラエルのリヴニ外相は、「ガザには人道的危機はない」として、フランスからの人道的援助を行うための停戦提案(二回目)も拒否した。食糧もなく、医薬品も圧倒的に不足し、遺体を包む布さえも入手できないというのに――。

そんな中、日本の報道は、外国パスポートを持つガザ在住者をイスラエルがガザから「退避」させているということを報じた。NHKは「地上戦となれば、人口密集地のガザ地区では民間人の被害が避けられないことから、こうした動きは、地上戦に向けた準備の一環だと受け止められています。」と分析している。

パレスチナ人は殺されてもいいが、外国籍を持っている者が巻き込まれると外交問題にもなるということか。ここでも命の重さが違っている。(すぐになくなるかもしれないが、 NHKニュースの動画 が見られる)。

このガザへの全面戦争は、ハマスのロケット弾攻撃に対する「報復」という、イスラエルが主張する言い分とは異なり、6ヶ月も前から周到な準備のもとに計画されていたことは、すでにいくつかの文章に書かれていたが、そのことをイスラエル主要紙であるハアレツが詳細にレポートした記事が翻訳された。

「国防省内の複数の情報源によると、エフード・バラク国防相が軍に今回の軍事作戦の準備開始を命じたのは6カ月前。つまり、ハマース相手の停戦合意交渉を始めたばかりの時に、すでに全面攻撃の準備に着手していたということである。この時、バラクは、停戦がハマースにとって対イスラエル決戦の準備期間になる可能性はあるとしても、イスラエル軍もまた同様に準備期間が必要だと主張したという。」

6カ月前から極秘裏に準備が進められていたガザ全面攻撃 より)

ここでもありもしないイスラエルとガザ(ハマス)との対称性が前提にされている。イスラエルはこの幻の前提にのり、戦車も戦闘機ももたないガザの人々に血の雨を降らせることだけを考えている。ガザの人々の恐怖、絶望、悲嘆などはないものとされる。そこに人間が生きているという事実がないものとされている。

この最悪の状況で、ガザに踏み止まっている外国人がいる。ISM(国際連帯運動)とFree Gaza Movementのメンバーは、救急車への攻撃を阻むために、ガザで救急車に同乗するということを1日より始めたそうだ。

ガザの人々の生と同じ次元で生きていこうとする人たちの行動に、今日読んで非常に感銘を受けた文章のこんな一部が甦ってきた。

「私自身が、悲惨のなかに置かれている他者の身体の一部でありうるということ、その痛切な感覚だけが、私が私であることの十分な回復を可能にする。

少なくとも、その可能性を垣間見させる。

私たちが、この感覚の残り火を手放さず、その火を守り育てていくことが、あらゆる希望の条件であろう。」

「火を守ること」 [Arisanのノート]より)


注目!ガザの即時停戦を求める新しい国際署名の紹介が出ています。ラムゼイ・クラーク氏の「インターナショナル・アクション・センター」によるもの。

前に紹介したものより、内容として、私は納得できるものです。

以下にメッセージの邦訳や、ネット上でのやり方などが書かれています。

ラムゼイ・クラーク、ガザの即時停戦を求める国際署名開始 [sometimes a little hope]

カテゴリー:ニュース | コメント 1 件 

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■ コメント&トラックバック (1 件)

署名させていただきました。

コメント by :宮崎

ご紹介ありがとうございます。
さすがに米国のエライ人(別名・戦争犯罪人)からの返信メールには、奇妙な気持ちにとともにニヤツいてしまいました(笑)。

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2009.01.03 (Sat) 20:42

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