2009.01.02

今回のガザ虐殺を考えるための、いくつかの基本文書

ガザへの攻撃が始まって6日目。1日の昼頃(現地時間)でたAFPの記事では殺された者が400人を超え、負傷者も2098人になったとパレスチナ保健省は発表している。30回に及ぶ攻撃が各所に加えられ、ハマスの政治的指導者のひとり、ニザール・ラヤンが殺害されたことが報じられている。

それにしても、ガザで本当に何が起きているかを伝えるマスメディアの記事は少ない(あっという間にそういうことへの関心が失せてしまうのだろうか)。

ガザに住む家族との電話内容を書いている ライラ・エルハダッドさんのブログ から31日の昼頃の様子を簡単にまとめてみよう。

「私たちは激しい爆撃にさらされている。隣の評議会ビルが爆撃された」と父親が言った後、中断があり、その後父親との短い交信がいくつか続いた。

[1:56:04 PM]:ガザの上空には今、F16戦闘機とアパッチ攻撃ヘリがいる。

[1:56:16 PM] :さらに5回の爆発

[1:57:58 PM] : ひとつはアル・ナスル病院の近くに。2つはうちの裏側に。両替所がやられた。あとの2つは少し遠いところだ。

報道はされていないが、ガザの人たちはこんな日常のなかに置かれている。

ネット上に流れている(数はかなりにのぼる)このような断片から、起こっていることの像をまとめあげていく作業が頭のなかで必要になってくる。誰もが断片的な情報しか得ることができないからだ。

そして、頭のなかでその作業をやっていくときに、読んでいるといいと思う日本語化された文書を書き出してみることにした。不十分でもないよりはいいと思って。( パレスチナ情報センター のアーカイヴスには、かなり多くの文書が挙げられています)。

【今回のガザ虐殺を考えるための、いくつかの基本文書】(順不同)

  • 国連特別報道官、フォーク教授のステートメント ……この攻撃の前に、イスラエルによって入国を拒否された占領地(パレスチナ)における国連人権特別報告者 、リチャード・フォーク教授によるステートメント。簡潔に、イスラエル軍の国際法違反を指摘している。

  • タリク・アリ、「ガザの灰から」 ……国際社会の欺瞞、ペテンだったオスロ合意、無視された民主的選挙、ハマスの置かれた位置など、攻撃の背景に迫る。長文。

    西洋の民主主義への熱意は、その政策に反対する者たちが選挙で選ばれたときに消えてしまう。西洋とイスラエルはファタハの勝利を確実にしようとあらゆる手を尽くした。パレスチナの有権者たちは、「国際社会」からの脅迫や賄賂をはねのけた。
  • 「政争の具としておこなわれた計画的ガザ戦争」 ……「選挙のための人気取り」としての攻撃を、イスラエル政界の内部からさらに具体的に考察した文章。

    「現在のガザ戦争は、エフード・オルメルト(暫定首相/カディマ)とエフード・バラク(国防大臣/労働党首)との緊張関係の陰のもとで遂行されている」。
  • サラ・ロイ、「もしもガザが陥落したら……」 ……ホロコースト・サバイバーの娘であり、占領下のガザの低開発状態を研究してきたハーバード大のサラ・ロイさんによるガザの封鎖状況についての詳細なレポート。攻撃される前のガザを知る上で必見の内容。

    私たちの目の前で、ひとつの社会が丸ごと崩壊しつつある。しかし国際社会からの反応は非常に薄く、国連の警告があった程度で、それすらも無視された。EUは最近、EUとイスラエルとの関係を強化したいと述べ、イスラエルの指導者らはガザ地区への大規模な侵攻をおおっぴらに語り、また、ガザ地区に対する経済的締め付けを継続している。それも、ラマラのパレスチナ自治政府――多くの策でイスラエルに協力してきた――からの、暗黙のとは言えないような支持があったようである。

とりあえず、こんなところで。

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