2008.04.16

ジミー・カーター、ラマッラーでハマス政治家と抱擁

カーター元米大統領が、イスラエルや米国政府の批判にも関わらず、訪問先のパレスチナでハマス政治家と会い、抱擁しあったというニュースが入ってきた。カーター氏は米国政府とは無関係に個人として中東諸国を訪問中で、13日(火)に西岸・ラマッラーに到着し、故アラファト大統領の墓に花を捧げた。その後、カーター氏の事務所が開いたレセプションパーティにハマスの高官であるナセル・アル・シャエル氏を招き、二人は抱擁しあった。これはアラブではお互いに敬意を表することを意味している。ハマス政権で副首相兼教育相だったシャエル氏は、「温かい歓迎だった。カーター氏はイスラエルとパレスチナの平和のために何ができるかと尋ねてきた」と語った。カーター氏側はこのパーティについてはコメントを拒否している。

イスラエル政府はすぐさまこれに不快感を表した。

イスラエル外務省の報道官は「ハマスはイスラエルの破壊を行っていて、(カーターの行為は)和平と理解を促進しない」、「過激派をもちあげている」と語った。

米国政府とイスラエル政府はカーターがハマスと接触を持つことに強い批判を行ってきたが、カーターはそれを無視し、訪問を実行。「米国とイスラエルはハマスを孤立させることをやめ、ガザの封鎖を解くべきだ」とするカーターは、サウジなどに寄った後、シリアに向かい、亡命しているハマスの最高指導者マシャル氏と会う予定をしている。ちなみに、イスラエルではオルメルト首相との会談は予定されていない。

Carter visits Ramallah, meets a Hamas officialCarter embraces Hamas official at West Bank meeting より)

[ライスなどは「何をしてくれる、このお爺!」という勢いで怒っているようだが、もう選挙などは関係ないカーターはプレッシャーにもめげず、信念を貫いている。二国家解決を支持しているカーターにとって、ハマスを除外したところで「まっとうな」解決はないと見ているようだ。この行動がどれくらいの影響力を持つのかはわからないが、面白い試み――米国にあっては、勇気がいる――だと思う]

その他の気になるパレスチナ関連ニュース

  • Ex-leader recalls Warsaw Ghetto uprising ……「ナチスは我々を破壊しようとした。我々は人生を1日か2日か5日ほど延ばすために、そしてゲットーの人々を守るために戦ったんだよ」。ワルシャワ・ゲットーの蜂起から65年目にあたる日に、蜂起して生き残ったわずかな中のひとりであり、存命しているマレク・エデルマン氏はポーランドで語った。

  • Army kills four fighters in Gaza ……水曜(16日)早朝、ガザ市シュジャイヤ地区に侵攻したイスラエル軍が4人を撃ち殺した。イスラエル軍は付近の住宅に発砲。交戦した武装活動家が殺された。火曜の夕方にもイスラーム聖戦の活動家が無人攻撃機からのミサイルによって殺され、通行人3人が負傷している。

  • Israel to allow fuel used for generating electricity, cooking gas into Gaza ……イスラエル政府、ガザへの最低限の燃料の供給を再開すると発表。バラク国防相は軍放送で、発電と調理のための最低限の燃料をガザに供給すると語ったが、そこには車両のためのガソリンは含まれていない。パレスチナ人権センターは燃料不足のため、ガザでは健康、水、教育の部門で半分が機能停止しているとしている。

カテゴリー:ニュース | コメント 2 件 

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■ コメント&トラックバック (2 件)

暗殺だけはされないように・・・

コメント by :ダルヴィーシュ見習い

ご自愛くださいとカーター氏には申し上げたいが、氏自身十分に分かっていらっしゃるでしょう。
このところ、刺殺された石井絋基氏のことも少し調べてましたが、刺殺される原因と思しきものがあまりにあり過ぎることに今さらながら驚くとともに、日本の政治がいかに酷い状況下にあるかが分かりました。カーター氏はイスラエルロビーとも長い戦いをしているだけに、彼らの手口は熟知しているでしょうね。ぜひ、著作でもどしどしそのヘンを書いてもらいたいものですが、重ねてくれぐれも暗殺されないように気をつけて欲しいです。

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2008.04.17 (Thu) 08:29

カーターについて

コメント by :ふじい

カーターは評議会選挙を視察していて、その後のブッシュ政権への対応については「犯罪的」と強く非難しています。

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2008.05.03 (Sat) 05:16

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