2008.03.14
亀を救うイスラエル
ブログ[Arisanのノート]でこんなことを知った。
「今日の「ニュース23」を見てたら、エンディングにイスラエルで怪我をした海亀が救命されたというニュースをやってた。
イスラエルには亀の救命センターはあるが、イスラエルの軍隊に殺されたガザ地区の人命はまったくかえりみられることは(もちろん救命されることも)ないのだ。
これはおそろしくグロテスクな現象だと思うのだが、まったくそれには言及されず、ただ「癒し」的なトピックとして語られていた。……
( 人を無力にさせるニュース より)
イスラエルだって亀を救うことはあるだろう。というか、イスラエル社会にもいい面はたくさんある。障害者が日本よりずっと生きやすい社会だという話も聞いたことがある。ただ、それをどうニュースとして流すかに問題はある。( Arisanのノート の続きを参照のこと)
今、停戦が取りざたされているなかで、12日(水)にパレスチナ人への暗殺攻撃が行われ、5人が殺されたばかりなのだ。(それはニュースで流れたんだろうか?)
12日に殺されたのは4人がイスラーム聖戦のメンバーだと言われ、1人がファタハ系の活動家だとされている。アラブ人を装い、私服を着て、街に潜入していたイスラエル軍の特殊部隊に待ち伏せをされ、殺された。
4人が殺されたベツレヘムでは、葬儀に1万人が参加し、怒りと悲しみを表した。殺されたうちの一人はベツレヘムの市議会議員だった。イスラエルは「お尋ね者」だったと言っている。
息子を殺された父親のエル・カメルさんは「これがイスラエル軍の本性なんです。ひどい差別主義者で、とても暴力的。息子とその友人たちを殺したことはイスラエルが平和を欲していないことを示しているんです」と語っている。
イスラエルの平和団体「グッシュ・シャローム」は、この暗殺を「憂慮すべき挑発だ。イスラエル政府は故意に停戦の努力を妨害している」と批判した。ハマスは停戦合意に向けて、ここ数日間、ロケット弾の発射を止めていたが、イスラーム聖戦はこの暗殺への報復として、手製ロケット弾をイスラエルに向けて15発発射した。負傷者は出ていない。
イスラエルのバラク国防相は、12日にこの暗殺についてコメントし、
と語った。「イスラエルはユダヤ人の血で手を染めるすべての殺人者を追い、打ちのめすことを続けていくと、ベツレヘムで示した」
( Four Palestinians assassinated in Bethlehem 、 Gush Shalom: West Bank assassinations, grave provocation
、 As Bethlehem mourns four resistance men, Barak says the army will continue to kill Palestinians より)
[あのぅ……暗殺つまり超法規的殺人は違法であると思うんですけど…(それに殺された人たちが何をしたのかもわからない)。きちんと裁判にかけるのならまだわかるが、暗殺することを公言してしまえることが恐ろしい。パレスチナ人の命は亀以下なのかもしれない。]
その他のパレスチナ関連ニュース
(リンク先は英語です)
- PLO国際局、今年になり274人が殺されている ……PLO国際局は、この2008年の初めから今まで(3月13日)に、イスラエル軍によって274人のパレスチナ人が殺され、うち50人が子ども、18人が女性であると発表した。ガザで撃たれ、負傷した人は979人で、35人に障害が残るとしている。イスラエル軍に連行された人は約1500人で、うち子どもが10人。1名が医療を受けられずに死亡している。[まだ2ヶ月半しか経っていないのに、この数字……]
- 国連事務総長、イスラエルに過剰な武力行使を止めるよう求める ……国連のバン・キムン事務総長はイスラエルが不均衡で過剰な武力をパレスチナ人に対して行使していることを止めるよう求めた。
- アッバス、「イスラエルがエルサレムで民族浄化を行っている」 ……イスラーム連合の会議で、13日、アッバス大統領は「東エルサレムの住民に対し、壁で西岸と切り離し、建築許可も与えず、イスラエルは民族浄化を行っている」とイスラエルを非難した。[こういう席でだけこんなことを言っているという感じがする]
- 米国人活動家で、フェミニストのスターホークさん、イスラエルに入国を拒否される ……「コードピンク」などの反戦活動などで知られる米国のスターホークさんが、西岸北部でパーマカルチャーのレクチャーをするためにパレスチナを訪問しようとしたが、イスラエル政府は入国を許さず、スターホークさんを強制送還した。スターホークさんはユダヤ系米国人。[彼女の描くパレスチナは、独自の視線があってとても好きだ。 「1個のオレンジのために」 など。新しい滞在エッセイが書かれると思って楽しみにしていたのに……。イスラエルは何を恐れているんだろう?]
「僕は、それが正当な行為、仕方ない行為だと擁護するつもりなどないけれど、とにかく「今そこにある絶望」から目を背けたことは一度もないし、今後も背けるつもりはない。これは、僕らの時代の罪、僕ら自身が招き寄せた絶望だ」…
( I came to disappear [弱い文明]より)
パレスチナ人の自爆やこの前の乱射など、いわゆる「テロ」と呼ばれる行為について書いた言葉だ。この言葉を噛みしめる。この文章の最後にはR.E.Mの「Disappear」という歌の訳詞が載っているのだけれど、それがこの文章で書かれているように、「パラダイス・ナウ」で描かれたような自爆者の姿を彷彿とさせる。一節だけ、引用させてもらおう。
俺はおまえを探した
あらゆる場所を探し求めた
おまえらはなぜここにいる?
俺は消えるためにここに来た
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凄い……!
コメント by :本間康二
> エンディングにイスラエルで怪我をした海亀が救命されたというニュースを……
マスコミの凋落著しきおりから「ニュース23」も見なくなった今日このごろ、当然見てませんからどんな脈絡のどんな雰囲気か全然読めませんが、それってもしかして制作者の皮肉というのでは……ないんだろうなあー。
だとすれば「意図せざる強烈なブラックユーモア」ともいえるわけだけども、非道い話だ。
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2008.03.14 (Fri) 20:47