2007.09.26

入植地を一瞬封鎖してみる

パレスチナに作られているユダヤ人入植地といえば、人々の土地を奪い取り、周辺を分断し、そのために検問所や壁も作られ、パレスチナ人の生活の困難を作り出しているものでしかない。それに加え、ある種の入植者は近隣のパレスチナ住民に暴力を振るい、様々な嫌がらせを行っている。それにしては入植地への攻撃というものは、そんなに頻繁に起こっていない。多くの人が黙ってそれを堪え忍んでいると言ったらいいのだろうか。

この状況にちょっとした抗議の行動を起こした一団がいる。入植地の入り口を封鎖してしまったのだ。封鎖されたのは、パレスチナのハルフール村とベイト・ウマール村の土地に建てられているカルメイ・ツール入植地。9月初旬、そこにパレスチナ人、イスラエル人、インターナショナルズ(外国人)15人からなるグループが向かった。(イスラエルの「アナーキスト・アゲンスト・ザ・ウォール」のサイトに出ていたので、中心はイスラエルの若きアナーキストたちなのかもしれない)。

パレスチナ人が土地に入るのを阻んでいる、入植地を囲むフェンスから有刺鉄線を取ってきて、それを入植地の入り口の道路に渡し、道路を塞いでしまったのだが、それを実に整然と手際よく行っている(秩序だったアナーキストたち!)。有刺鉄線は象徴的なものとして使ったとか。

さらにご丁寧にこの地域にあったイスラエル軍の「死の危険、軍事地域!このフェンスを越えたり、壊したりすることは命の危険にさらされる」という看板をわざわざ持ってきて、この封鎖の有刺鉄線にぶらさげている。(非常に用意周到だ)

道路に残されたビラには入植者たちに、ふだん享受している移動の自由がちょっとの間、象徴的に邪魔されることによって、自分たちの都合のために侵害されているパレスチナ人の日常的な現実──それは検問所であり、道路封鎖であり、壁や走行禁止道路であり、軍事占領だ──を思い起こしてほしいと書かれていたという。

The entrance to Karmei Tzur settlement blocked with razor wire より)

[今までパレスチナの村の道路封鎖物を取り除くという行動はけっこう多く行われてきたけれど、反対に入植地を封鎖してしまうというのは初めて見た。壁への抗議行動に皆勤賞のように参加しているアナーキスト・アゲンスト・ザ・ウォールの面々、楽しんでやっていると見た。下からそのときの映像が見られます。逃げ足も早い!]

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