2007.09.23
報じられない侵攻 ガザ・ラファ
ガザへの「電気やガソリン」を止めるだけでなく、イスラエルは実際にガザへの侵攻をこのところ繰り返している。それがまったくマスメディアでは報道されていない。22日(土)からはガザ最南端ラファの東部にイスラエル軍が侵攻している。家を破壊し、農地を破壊し、40数人を連行したことがわかっている。
23日(日)になっても侵攻は続き、ラファ東部シューカ村──先日も特殊部隊に襲われたところだ──のアル・マスリ家の農地をイスラエル軍ブルドーザーが掘り崩し、温室も壊された。これにより50人の農民が生活の糧を失ったとIMEMC Newsは報道している。
( Israeli bulldozers raze arable lands in Rafah より)
なぜ、このシューカ村が連続して襲われているのかはよくわからない。そういう事情をパレスチナのメディアも伝えてこないので、侵攻があったことだけがわかっている。
その他の気になるニュース
- Israeli settlers stab a Palestinian boy, attack an ambulance crew ……ヘブロンで15歳のパレスチナ人少年、入植者らに襲われ、刺されて重傷。少年はキリヤット・アルバ入植地の近くを通りかかり、ユダヤ人入植者に殴られたり、刺されたりした。
- 500 Palestinian policemen to be deployed in Nablus ……今週から500人の警官がナブルスに配備されることになった。名目上は「法と秩序を守る」ためとなっていて、パレスチナのファイヤド首相(ラマッラー)とイスラエルのバラク国防相の会談により決定されたとイスラエル紙は伝えている。
- Israel: Man wasn't spying in Lebanon ……ムスリムのイスラエル人、スパイ容疑でレバノンにて逮捕される。
ベイルートで起こった殺人事件の容疑者が事件当時一緒にいたというドイツ人をレバノン警察が取り調べたところ、イスラエル人だったことが判明し、このイスラエル人、ダニエル・シャロンさんはスパイ容疑で逮捕された。
ところがこのダニエルさんはムスリムに改宗し、アラブ文化に傾倒していて、そんなことはあり得ないと父親が語り、イスラエル政府もダニエルさんと政府機関とのつながりを否定した。
ダニエルさんは母親がドイツ人で、ドイツとイスラエルの両方の国籍を持ち、ドイツパスポートでここ2年間に10数回もレバノンに入国していた(そのためにスパイ容疑がかけられている)。
APの記事によると、ダニエルさんは11年前にイスラエル紙「イディオット・アハロノオト」のインタビューで自分がクルアーンを読み、自分の中にユダヤ主義がないことに気づいてムスリムになったことや、いかにアラブ人とアラブ文化を愛しているか、そこに住むのは当然かということを語っているという。しかも、アラブのクーフィーヤを巻いているという写真つきで。
彼の家族は「(ダニエルさんが)子どもっぽいために悪い人間たちに引き込まれて、自分でもよくわからない状況に陥れられたのではないか」と語っている。
[このAPの記事を読む限りでは、ダニエルさんはスパイではないように思える。もちろん真実はわからないのだけど。本当にアラブが好きで、ムスリムとして生きていたのなら、あまりにも不幸だ。ユダヤ人であろうと、ムスリムになることも、アラブを愛することももちろんあり得るのに、それが信じてもらえないような中東の政治状況がある……。]
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ネタニヤフ発言 / 不安定な中東 ← 古い記事へ


