2007.09.13

手製ロケット弾攻撃の行く末

11日、ガザの武装グループが発射した手製ロケット弾が、イスラエル軍のガザに近い新兵訓練場に届き、イスラエル兵69人の負傷者を出した。これに対する報復をどうするか──封鎖によるガザ兵糧攻めか、大規模攻撃か──で意見が分かれていたようだが、ひとまずは12日(水)の真夜中から、ガザ中央部への地上部隊侵攻が小規模に始まったとハアレツ紙(イスラエル)は伝えている。

まず、69人の負傷の件だが、これは軍の発表のようで、内訳をみるとこうなっている。1人が重体、4人が重傷、10人が中傷、残りは軽症かショックを受けたということだ(ハアレツ紙、13日付)。

この攻撃を行ったのは、イスラーム聖戦と人民抵抗委員会だということだが、ハマスはこの事態を「神からの勝利」と言っているらしい。

[たしかにどこへ飛ぶかわからない手製ロケット弾が、イスラエル軍基地に当たったのは、「神がかり」かもしれないが、幼稚な攻撃を続けることが本当に何の役に立つのかは考えてみて欲しい]

13日からイスラエルはユダヤ教の新年に入り、パレスチナのムスリムたちは断食月(ラマダーン)に入ったが、ガザの人々は神聖であり、また、祝祭でもあるラマダーンを攻撃の恐怖のなかで過ごさなければならない。

イスラエル軍の地上侵攻は限定されたものだというが、今のところ、ガザがどのような被害を受けているか、情報が入ってきていない(IMEMC Newsのサイトが入れなくなっていて速報が入らない)。ただ、ハアレツ紙によると、ガザ北部への空爆があり、パレスチナ人4人が負傷、2人が入院したということは確かなようだ。

[兵糧攻めにしても、大規模攻撃にしても、ガザ住人150万人全体を集団的に懲罰するやり方で、ロケット弾攻撃に無関係な人々が苦しめられるだけだ。そのやり方ではロケット弾も止められなかった過去の歴史から何も学んでいないということになる。地上侵攻の様子が気になる]

その他の気になるニュース

(リンク先は英語です)

  • 盗みを命令したかどで、イスラエル国境警察官が20カ月の実刑 。4年前に西岸のヘブロンでパレスチナ人の商店からの窃盗を命令していたイスラエル国境警察官が、窃盗と権力の濫用の罪により20カ月の刑をエルサレム地裁で受けた。もう一人の警官も9カ月の判決を受けている。

    [入植者もイスラエル兵もかなりやりたい放題やっているヘブロンで、こういう事件が裁かれたのは珍しい。よほど大規模な窃盗をしていたのか……]
  • ナブルスで慈善団体が荒らされ、一人が逮捕 。11日(火)、ナブルスの主要な慈善団体で、孤児や地元住民たちの面倒をみているタダモン協会が襲われ、従業員を拘束され、コンピュータや書類を持ち去られ、一人が逮捕された。今まではこういうことをするのはイスラエル軍だけだったが、今回のこの急襲は、アッバス直属の治安予防部隊の仕業だったところが特筆される。タダモン協会は内務省の認可を受けていた団体だった。

    [記事の中には書かれていなかったが、おそらくハマスまたはイスラームに関連する団体なのだろう。 自治政府が100ものNGOや慈善団体を閉鎖しようとしている という動きに関係したものだと思われる。]
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