2007.08.29
パレスチナ人労働者、イスラエル警察から逃れようとして熱中症で死亡
失業が蔓延しているパレスチナからイスラエルに出稼ぎに行く人は絶えない。就業許可がなくても、隔離壁が作られても、家族を養うためにもぐりでイスラエルに入り、建設現場などで働いている。それを取り締まるとして、イスラエル警察によるパレスチナ人労働者狩りが度々行われるが、そこで痛ましい事件が起こった。
ナブルスに近いサーレム村出身のファヒム・ムスタファ・ハムダンさん(45)は、7人家族の唯一の稼ぎ手で、イスラエル内でもぐりの労働をしていた。
ところが、イスラエル警察の手入れが入り、パレスチナ人労働者のグループはそこから逃れるために走って逃げた。ハムダンさんも長い距離を走って逃げ、影一つない空き地に潜んで警察をやりすごそうとした。
が、強い日射しが照りつけるなかで、ハムダンさんは意識を失い、イスラエルの病院に移送されたが、死亡が確認された[詳細はわからないが、熱中症で亡くなったと思われる]。
ハムダンさんの遺体はサーレム村に戻され、葬儀には村人たち数百人が参加して、イスラエル軍と警察への怒りを露わにしたということだ。
ナブルスの人権団体や諸機関は、パレスチナを封鎖し、経済を成り立たせなくさせているイスラエルが、子どもたちに食べ物を与えようと働く貧しい労働者の生存権を侵していると批判を行った。
( Palestinian worker chased to death by Israeli policemen より)
[イスラエルとしては「非合法」労働者ということになるので、取り締まっては逮捕し、追放したり、投獄したりしている。が、それでもイスラエルに出稼ぎに行くパレスチナ人は後を絶たない。それは食べられないからだ。食べられるチャンスがボーダーの向こう側にしかないからだ。また、低賃金のパレスチナ人労働者を必要とする場所がイスラエルにはあるということだ。ハムダンさんを襲った悲劇はそのなかの一こまだ。逃げ延びたと思ったときに、死が訪れるなんて……。パレスチナで食べられていれば、こんなことは起こらない]
新しい記事へ → 世界陸上「寝る場所がない」
現P-navi 3周年、RSSフィードの改定 ← 古い記事へ


