2007.08.28

イスラエル、ガザへ紙の禁輸措置

イスラエルがパレスチナに対して行う様々な攻撃のなかには残酷なものだけでなく、「よくも考えつく」と唖然とするものがあるが、今回、ハマスが実質統治をしているガザに対して、イスラエルが新種の「攻撃」を行ったことが国連IRINのレポートにより明らかになった。

それは紙の「禁輸」だ。正確に言えば、製造業がほとんど発達していなくて、いろいろなものを輸入に頼らなくては生きていけないガザでは、今イスラエルのボーダー封鎖によりさまざまなものが入ってこなくなっている(同時に輸出もできないでいる)。

それではガザの人々が生き延びていけないので、国連や人道諸機関の働きかけにより、最低限の人道的物資はガザに入れるようになっている。食料や医薬品がその中心だ。その人道的物資からイスラエルが紙を外したために、9月から新学年が始まるガザの学校の教科書が印刷できないという事態に陥っていることがレポートされた。

「20万人の子どもたちが9月1日から私たちの学校へ行くのに、必要としている教科書がないのです」

と語るのはガザのUNRWAディレクター(UNRWAは主に難民の子どもたちの教育も管轄としている)。

多くの機関が教育も人道的なニーズの一環だと考えているが、ここでは人道的ニーズの意味の違いが露わになったと国連IRINレポートは書いている。

もし、すぐさま紙がガザに運ばれることが許されたとしても、35万部の教科書を印刷するには──しかも、8月とは違って電力の供給に問題がないとしても──20日〜25日間は必要だと国連人道関係調整事務所(OCHA)は考えている。その間、子どもたちは教科書なしで過ごさなければならない。

イスラエルの高官が匿名を条件に語ったところでは、イスラエルはハマスが自分たちのイデオロギーやプロパガンダを教科書に載せることを恐れているらしい。しかし、別のイスラエル人はその徴候は見られないし、ハマスがそのようなことをやりたければ、教科書に載せなくてもできるだろうと応えている。

紙だけではなく、原材料の不足も問題になっている。水の供給を行うプロジェクトを推進しているフランスの「ケア」は、アスファルトやパイプやセメントが入ってこないためにプロジェクトが進まないことを訴えているし、UNRWAも家や学校建設のための原材料がないこと、衛生システムの改善が止まってしまったことを嘆いている。

ガザで許されているのは、最低限の食料を確保することくらいで、それも全部イスラエルの許可のもとに置かれている。

国連IRINのレポート: Ban on truckloads of paper set to hit Gaza schools

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