2007.08.27

報道されない死者たち

ガザと西岸ではほぼ連日のようにイスラエル軍による殺害が起こっているが、そんなことはメインストリームのメディアではほとんど報道されていない。今、報道されているのは「エジプト人男性、地中海沿岸を泳いでガザから帰国」(ロイター)とか「ハマス再び"アニメぱくり"戦術」(毎日新聞)のように、どうでもよくて、新奇さだの、受けを狙ったようなものばかり。

パレスチナで起きている深刻なことはメディアにスルーされている。ここ数日で目に留まった殺害や深刻な事件だけを取り上げてみても、

  • 27日(月)の午前中、ガザのイスラエルとのボーダー近くで43歳になる男性がイスラエル軍の銃撃によって殺された( Man killed in Gaza
  • 27日、ハンユニスに近いアバサン村で木曜日にイスラエル軍の戦車砲を浴び、負傷していた28歳のサミア・アスフォールさんが死亡(同上)
  • 26日(日)、イスラエルの病院へ治療に行くために、ボーダー通過を待っていた心臓病のガザの赤ちゃんがエレズ検問所で死亡。酷暑のなかで数時間も待たされていた上に、酸素が切れるなどして容体が悪化した( Palestinian infant dies at Erez Crossing
  • 25日(土)、イスラエル軍の特殊部隊が西岸ジェニンに侵入し、イスラーム聖戦系アルクッズ団の幹部を殺害、4人を負傷させた。のちにさらに1人が死亡した( Undercover Israeli troops kill one Palestinian and injure another four in Jenin

  • 24日(金)、ガザで4人が殺される。そのうち2人はイスラエルに侵入を図ろうとしたとイスラエル軍。この2人は民間人だった。また、ガザ北部のベイト・ラヒアでは町の一角にいた人々にイスラエル軍の砲弾が発射され、すくなくとも2人が殺された(3人が殺されたというレポートもある)( Four killed in Gaza since Friday

  • 24日、西岸トゥルカレム近郊のサイダ村にイスラエル軍が侵攻し、イスラーム聖戦系アルクッズ団のリーダーが殺された。このときの攻撃で村に母親とともに遊びに来ていた13歳の少年も頭部を撃たれて殺された( Fighter, child killed by Israeli troops near Tulkarem

  • 23日(木)、ガザ市の南部にいたハマス系カッサム団のメンバーにイスラエル軍からのミサイル攻撃があり、メンバー1人が殺され、少なくとも1人が重体となった( Hamas fighter killed in an Israeli air strike in Gaza

というようなありさまなのだ。 その前の週は16人が殺されている が、ペースは変わらずに少しずつ毎日誰かが殺される状態が続いている。

ほかにも 若者が検問所でイスラエル兵に暴行され、抗議が行われ たり(ハムラ検問所)、 ガザでイスラエル軍による暗殺未遂 が起きたり、27日月曜の朝には ナブルスと、アスカル難民キャンプに侵攻 があったりしている(リンク先はすべて英語)。

パレスチナで失われる命は、海を泳いでエジプトに帰った話や、ディズニー漫画のパクリ疑惑より、ニュースバリューがないらしい。そのことがイスラエル軍のやっていることを後押ししている。

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