2007.05.29
イスラエル政局流動化 ほか
イスラエル労働党首選挙で、現在、党首であるペレツは第3位となり、国防相を辞任することが決定的となった。1位と2位は元首相のエフード・バラクと、国内治安機関の元長官だったアミ・アヤロン。この2人の得票率については、まったく正反対の数字が2つの世論調査から出ている(ロイター)とのことで、どうなるかはよくわからない。決選投票になると「アミ・アヤロンが圧勝する」という分析もあるとか。
バラクにしてもアヤロンにしても、オルメルト首相の辞任を要求しているので、連立が崩壊する可能性もでてくる。
アヤロンは 「ハマスのファイターたちがユダヤ人を殺したよりも、そして誰よりも多く私はアラブ人を殺した」 と正直な発言をする人物で、 隔離壁の建設にも反対 を唱えた。
アヤロンのユニークさは注目されるだろうが、しかし、この人が骨の髄からシオニストであることは変わらない。そういう意味では誰が党首になろうとも、そう大きな違いが(見た目とはべつに)起きるとは思えない。
「労働党は、70年代の右派連合のリクードの台頭以降、その差異化において、「和平推進派」とみなされる傾向があるが、実際のところ、パレスチナへのユダヤ人入植の主要な歴史を、後に労働党へと至り着くいわゆる「左派」が担ってきたことは、議論の余地のないところだ。それは建国前イギリス委任統治期のパレスチナから、現代に至るまで一貫している。」
と、イスラエル労働党の歴史について書き出している 「シオニスト左派と右派の補完関係」 [早尾貴紀・パレスチナ情報センター・Staff Note]では、イスラエルにおける左派と右派が本質的には違わないことを丁寧に説明してくれている。これを読むと、アヤロンが旧リクードや、リーベルマンなどのガチガチの右派とは見かけが違っても、どういうところに位置づけられるか、わかりやすい。
ガザでは、ハマス系武装グループ、カッサム団のメンバー2人がイスラエル軍によって殺され、西岸ではナブルスのバラータ難民キャンプで、ファタハ系の評議員が連行されている(昨年の総選挙以来、ファタハ系の議員が連行されるのは初めて)。
というようなニュースを探索していると、面白いニュースなどもみつけてしまう。
ロイターによると、イスラエルの南部で、男性が自宅でヒョウと格闘して、ねじふせ、捕獲に貢献したという。男性は真夜中に変な物音に気づき、ヒョウが自宅の飼い猫を襲おうとしているのをみつけ、とびかかって床に釘付けにした。その間に男性の妻が電話をして地元の公園レンジャーを呼び、ヒョウは生け捕りにされた。猫は無事だったという。
このヒョウは栄養不足で弱っていて、餌をみつけるために人間の家に侵入したらしい。動物病院で手当された後、自然保護区へ返されるという見通し。なお、イスラエルには10匹のヒョウがいると推定されている。( Man wrestles leopard hunting pet cat in bedroom より)
[イスラエルにヒョウがいるというのは驚きだった。といっても、たぶんネゲヴ砂漠のことだと思うのだが。ロイターの記事では、「in a desert college」とだけ書かれていて、何のことかよくわからない。「砂漠の大学」? 砂漠に何か研究機関があるのだろうか。 それにしても、人間もヒョウも猫も傷つかずに終わってよかった〜]


