2007.05.27

ガザ、さらに空爆で犠牲者 ハマスへの攻撃やまず

[しんどくなって早く寝たら、思い切り早く目が覚めてしまった。レバノンに集中していて、書けていなかったガザのことを書いておこう。こちらも状況はとても悪い]

24日(木)、イスラエル軍は パレスチナ教育相を含めた30数人の評議員などを連行した 。明け方から西岸各地に進行した軍は、ナブルスではシャエル教育相とハマス出身の評議会議員2名、ほかにナブルス市長、ハマスの指導者などを家からさらっていった。カルキリヤでも市長が、ヘブロンでもハマスの指導者が連行されている。ハマス系の高官などを大量にターゲットにした連行はこれが2回目になる。

ハマス関係者や施設をとくにターゲットにしたイスラエル軍の攻撃は続き、連日の空爆で被害者がでている。

パレスチナ人権センターが出した17日〜23日までのレポート によると、1週間で7人の子どもを含む32人のパレスチナ人がイスラエル軍によって殺され、15人だけが抵抗組織メンバーだった。

負傷した者は102人にのぼり、そのうち78人が民間人で、20人が子ども。ガザだけをみると93人が負傷している(うち民間人69人)。

この期間にイスラエル軍は46発の地対空ミサイルをガザの民間地域や治安センターなどに発射し、多くの建物、財産に被害を与えた。

西岸では45回の侵攻が行われ、57人がさらわれている。(23日までのレポートなので24日の大量連行は含まれていない)。

25日になると、 ハニヤ首相自宅付近をイスラエル軍は空爆 し、ミサイルは首相宅から数100メートル付近に着弾した。さらにジャバリヤでは金属工場がミサイル攻撃に遭い、従業員5人が負傷した。

また、26日(土)の明け方、イスラエル軍はジェニンに侵攻し、 ハマスのメンバーでパレスチナ自治政府のカバハ無任所相を拘束 した。カバハ氏は昨年の5月にも高官大量連行の際に拘束され、釈放されていた。この侵攻で、イスラエル軍はオットーマントルコ時代から続くイスラーム・ワクフの財産目録などを持ち逃げしている。

さらに26日には、ガザへのミサイル攻撃により 5人が殺され、25人が負傷 したと医療関係者はレポートしている。この土曜日、イスラエル軍は散発的にガザ市西部を攻撃し、特別治安部隊の詰め所などに爆撃を行った。人口密集地帯であるため、被害が広がっている。ほかにもラファやハーンユニスで特別治安部隊が攻撃されている。

先週から続いているミサイル攻撃で45人が殺され、多くはハマス系の特別治安部隊などをターゲットにしているが、民間人もたくさん巻き込まれている。

その他のニュース

  • Two Hamas resistance fighters killed in an Israeli air strike in eastern Gaza ……25日付。ガザをハマスの活動家2人を乗せて走っていた車両にイスラエル軍がミサイル攻撃を行い、2人が死亡したほか、通行人9人ほどが負傷した。

  • One taken prisoner in Nonviolent action in Bethlehem ……25日(金)、ベツレヘムに近いアトラス村で、土地の強制収用に反対するデモが村人や外国人平和活動家ら200人以上によって行われた。多くのパレスチナ人、外国人参加者は、壁のルートであるワディ・ナイスで行われたサッカーの試合の後に参加した。デモは増強された兵士のために途中で止められ、一人が拘束されたので、その釈放を条件に解散した。

  • Undercover forces invade Nablus, kidnap at least eight residents ……24日(木)の夕方、イスラエル軍の特殊部隊がナブルスのバラータ難民キャンプに侵入し、「お尋ね者」だった1人を含んだ8人の住人をさらっていった。この侵入、連行により住民と軍との間で衝突が起きて、一人の女性がイスラエル軍の発砲により撃たれて負傷した。

  • Israeli air strikes on Gaza wound six bystanders ……24日、ガザ市の特別治安部隊詰め所をイスラエル軍がミサイル攻撃し、通行人6人が巻き込まれて負傷した。2つの建物は破壊された。また、ガザのデイル・アルバラーでも特別治安部隊の建物をミサイルが襲い、建物は大きな被害を受けている。特別治安部隊は、辞任したハマスのシアム内務相によって創設されている。

  • Israeli army kills a Palestinian farmer in northern Gaza ……24日午前中、ガザ北部のベイト・ラヒヤ付近で、ひとりのパレスチナ農民がイスラエル軍の銃撃に遭い、殺された。

  • Nonviolent resistance manage to stop bulldozers in Artas ……24日付。村の土地を奪い、入植者のための下水施設を作ろうとされているアトラス村で非暴力の抵抗が続き、村は許可なしに業者が建設を進めていることをイスラエル法廷に訴え、一時的な工事差し止めの裁定を得た。

  • Army shells Gaza and Rafah, at least four residents injured ……23日夜、イスラエル軍はガザのいくつかの商店と旧空港に近いラファを攻撃し、ミサイルなどで4人を負傷させた。狙われた商店は両替商など。

  • Amnesty International report highlights worsening conditions in the Occupied Palestinian Territories ……23日付。アムネスティ・インターナショナルは2006年のレポートで、占領下にあるパレスチナが「幅広い人権侵害に苦しみ、イスラエルによる軍事的、経済的懲罰、国際援助の打ち切り、党派間の暴力によって、めざましく悪化している」とレポートした。2006年にイスラエル軍によって殺されたパレスチナ人は650人と2005年より増加している(パレスチナ人によって殺されたイスラエル人は27人でうち21人が民間人)。アムネスティはイスラエルがパレスチナとレバノンで戦争犯罪を犯したと非難。

  • Israeli military kidnaps 7 Palestinian civilians in Khan Younis after mistaking them for resistance ……23日、イスラエル軍の特殊部隊はガザのハーンユニスに侵入し、一部の地域を完全封鎖して、クデー家の7人をさらっていった。軍はこれらの人々をレジスタンス・ファイターだとしていたが、誤りを認め、後に釈放した。

  • Israeli army kidnaps six Palestinian civilians in Nablus ……23日午前中、イスラエル軍はナブルスのアスカル難民キャンプと近くのテル村に侵攻し、6人の民間人をさらっていった。

  • Pregnant woman, child, and at least five other residents injured in Israeli shelling to Gaza ……23日明け方、イスラエル軍はガザ北部に砲撃を行い、妊婦や子どもを含めた少なくとも7人が負傷した。

  • Troops shell Rafah and Gaza, invade a town near Jabalia …22日(火)夜、イスラエル軍はラファの警察署や、ハーンユニスなど、ガザ南部に対して空爆。ガザ市でも煉瓦工場が爆撃された。また、ジャバリヤ付近にも軍は侵攻し、家を占拠するなどを行っている。

  • Seven injured during Israeli air strikes on Palestinian targets in Gaza ……22日付。22日昼間のイスラエル軍によるガザ特別治安部隊本部への空爆で7人が負傷。

  • Israeli state bulldozers demolish Bedouin houses in the Negev region ……22日付。イスラエル領内ネゲヴ砂漠のイスラエル「非公認」村アテールに、イスラエル特殊部隊や警察がブルドーザーを伴って出動し、4件のベドウィンの家を破壊した。そのうちの2軒は21人の子どもを持つ身体障害者のハデル・アルクバンさんのもの。イスラエルはアルクバン一族を追い出し、ユダヤ人住居地を作ろうとしている。

  • Army invades several areas in Bethlehem city and kidnaps 10 Palestinians ……22日付。ベツレヘムと近郊のアイーダ難民キャンプ、デヘイシャ難民キャンプなどから10人がイスラエル軍にさらわれた。

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■ コメント&トラックバック (1 件)

「爆弾が落っこちる時」・・・ザ・ブルーハーツの曲のタイトルです

コメント by :大熊

私がこのブログを見始めてから、いったい何人の人(パレスチナ人もイスラエル人も含めて、イスラエル軍の人も含めて)が、死んだり、重軽傷を負ったり、家族を亡くしたり、心に傷を負ったりしたのでしょう。
この、ブルーハーツの曲を知ったのは、まだ今よりずっと若い時でしたが、「爆弾が落っこちる時」・・この曲はいつか古くなってしまう時が必ず来るだろう、と、自分は楽観的に考えていました。
でもこの曲の入ったCDが発売されて20年後、世界にこんなに暴力があふれているとは、その時は全く想像していませんでした。

・・・
「爆弾が落っこちる時 僕の自由が殺される」
「爆弾が落っこちる時 全ての幸福が終わる」

・・・
「大人も子供も関係ないよ」
「左も右も関係ないだろ?」
「爆弾が落っこちる時 天使たちは歌わないよ」
「爆弾が落っこちる時 全ての未来が死ぬ時」

(作詞・作曲 真島昌利  編曲 THE BLUE HEARTS)
1987年

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2007.05.29 (Tue) 18:04