2007.05.20

ガザでイスラエル軍による犠牲者、増える ほか

ガザに対するイスラエル軍の攻撃で、少しずつ犠牲者が増えている。大規模な攻撃ではないが、あちらで数人、こちらで数人という形で人が殺されている。日曜までに15人の犠牲者がでているという。

とりあえず、昨日、今日のニュースをざっと書いてみよう。最新の情報では、20日(日)、ガザ市でイスラエルの戦闘機から攻撃を受けて、3人のパレスチナ人が殺された。3人の遺体は完全に焼け焦げていたという。戦闘機はハーン・ユニスの住宅に対しても銃撃を行い、また北部ベイト・ラヒヤなどでは、金属工場を攻撃している。

さらにハーン・ユニスのいくつかの治安部隊駐留地に対して、戦闘機からの攻撃がなされたという情報もある。

Israeli warplanes kill three Palestinians in Gaza, shell parts of Khan Younis より)

19日(土)には、ガザ北部で住民5人がイスラエル軍に撃たれて負傷している。うち1人は重体。また、土曜の昼間には、北部のベイト・ハヌーン付近にイスラエル軍からの砲撃が続き、1人が殺され、何人もが負傷している。殺された人は、バラバラになっていて、身元が確認されていない。また、医師の話では、最低10人が重傷となっていて、砲撃が続く中、救出されていない負傷者がいるため、負傷者が全体でどれだけになるかわからないという。

イスラエルの人権団体「ブツェレム」は、現在のイスラエル軍によるガザに対する攻撃を、集団懲罰であり、戦争犯罪にあたるとして、イスラエルのペレツ国防相に攻撃を中止するよう、緊急のアピールを出している。

Five Palestinians wounded by Israeli gunfire in northern GazaOne civilian killed many more injured due Israeli shelling in northern Gaza stripIsraeli Human rights group: shelling civilians in Gaza is a war crime より)

その他の気になるニュース

  • Israeli army kills a Palestinian child near Bethlehem ……イスラエル兵、ベツレヘム近郊でパレスチナの子どもを殺す。18日(金)、ベツレヘムに近いベイト・ジャラの病院で、前日にイスラエル兵に撃たれた16歳の少年が死亡した。殺されたのは、ジアド・タカッカさんで、イスラエル兵士たちがベイト・フジャール村に侵入し、家の前で遊んでいた子どもたちに対して無差別に銃撃したとき、撃たれ、重体になっていた。

  • Three Palestinian children injured as army invades Tulkarem city ……トゥルカレムにイスラエル軍が侵攻し、子ども3人が負傷する。17日(木)の夜中から、トゥルカレムに進行していたイスラエル軍は、家宅捜索を行ったり、音響爆弾を使用したりしていたが、金曜の朝になって、少年たちが兵士に投石を始めた。イスラエル軍はそれに対して、実弾やラバーコートメタル弾を発砲。3人が負傷した。

  • The Israeli army attack farmers and peace activists near Bethlehem ……アルタス村でイスラエル軍が農民や平和活動家を襲う。農地を奪われかけて、非暴力の抵抗をしていたベツレヘム近郊のアルタス村で、20日(日)にはイスラエル軍の大部隊が入り、ブルドーザーで農地を破壊する作業が行われた。農地にテントを建てて抵抗していた農民や支援者たちは、破壊された場所に再び木を植える行動に出たが、そこにもイスラエル兵は襲いかかり、銃床や警棒で殴った。殴られた中には、参加していたバルグーティ情報相もいる。

  • Four Palestinians killed, several injured, in an Israeli air strike in Rafah (「Palestinian medical sources reported on Thursday at night that the Israeli air force fired missiles at civilian areas east of Gaza City killing four residents and injuring eight others.」)

[前にお知らせしたアルタス村で残念ながら、ブルドーザーが農地を破壊してしまいました(規模は不明)。壁建設に抵抗しているビリーン村でも、デモで負傷者が出ているという知らせも入ってます。非暴力で抵抗していくことは、とても難しい。でも、武力で対決しても何もならないのははっきりしています。]

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■ コメント&トラックバック (2 件)

アプリコット林、そして人々の叫びが聞こえてくるようです。

コメント by :大熊

こんにちは、いつも見ています。
この20日の記事、次の日に見ました。やはり、心配していたとおりになってしまった・・。アプリコットの木がクレーンで根こそぎに地面からもぎ取られている様子、キシキシと、痛々しいです。
そして最近、レバノンのパレスチナ難民キャンプに「ファタハ・イスラーム」という武装勢力が立てこもり(どうしてなんでしょう)、レバノン治安部隊と交戦状態になっているということですが、なぜそのような事になってしまったのでしょうか。
新聞には、レバノン北部のパレスチナ難民キャンプから脱出する住民の写真が載っていました。手に、大きな荷物を持っている人もいました。
イスラエル(故郷)から住む所を追い出されて、難民キャンプからもまた、なんて。難民キャンプから脱出する人々の表情は暗くて不安そうで、(子どもやお年寄り、女の人、妊婦さんだっているでしょう)私は、どうして、なんで?・・・と思いました。こんな事が許されているようでは、この地球上の世界の国々は、「野蛮」な国で占められているということになってしまいます。

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2007.05.24 (Thu) 18:09

Re: アプリコット林、そして人々の叫びが聞こえてくるようです。

コメント by :ビー

>大熊さん、

続報が書けていませんが、アルタス村ではまだ抵抗を続けていて、再度、ブルドーザーを止めることができたようです。裁判所からの工事一時差し止めが出たとか。とはいえ、安心はできませんが(裁判所命令も簡単に破るので)。

人が殺されることだけでなく、木々がもぎとられていくというのも辛いことですよね。ずっと世話をしてきた木というのは、単なる木ではなく、生活の一部なんだと思います。

レバノンでのことは、わからないことが多いのですが、できるだけ追ってみますね。おっしゃるとおり、難民が再度、家を失うという悲劇が起きています。安住の地はどこにあるのだろうか、という声が聞こえてきています。

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2007.05.25 (Fri) 17:03