2006.05.24
ラマッラーへの侵攻 4人が死亡?30人以上が負傷
[少しニュースチェックを怠っていましたが、久々にパレスチナ関連ニュースを見たら、トップにあがっていたのが、これです]
パレスチナのヨルダン川西岸地区のラマッラーにイスラエル軍の特殊部隊が侵攻し、これまでのところ最低3人の青年が殺され、30人以上が負傷して入院している模様。
24日、私服を着たイスラエル軍特殊部隊がラマッラーの街に侵入してきたことに対し、青年たちを中心に投石が始まり、衝突が起こったとされている。特殊部隊はイスラーム聖戦のカルキリヤ幹部、ムハンマド・アル・シュバーキを逮捕しにラマッラーへ侵攻したと伝えられている。
シュバーキのほか、4人が逮捕され、特殊覆面部隊は引き上げたが、まだラマッラーの街にはイスラエル軍が駐留しているという。
殺された人数は最新のIMEMC Newsでは4人となっていて、そのうち1人の身元がわかっていない。病院へ運ばれて手術を受けているのが約30人とAFP通信は伝え、さらにけが人は続々と運ばれているとも。
イスラエル軍は催涙弾、ラバーコートメタル弾に加え、実弾を使っている。
[今のところ、わかっているのはこれくらいです。殺害されたのは、IMEMCによると…「Milad Abu Al-Arayes 20 from al-Am’ari refugee camp and Jafar khaled, 21 from Kharbtha village near Ramallah」であり、AFPによると「Milad Abu al-Arayes, Jaafar Ahmed and Ayssar al-Qassem, who was a member of the Palestinian security forces」となっているので、20、21歳の青年にパレスチナ治安部隊のメンバーなどが含まれていることは確かです]
Four Palestinian killed and 35 injured in Ramallah invasion
Three Palestinians killed during Israeli raid on Ramallah
*[note]……西岸ではこのように日常的に小・中規模の侵攻が繰り返され、数人ずつ(子どもも含む)がコンスタントに殺されているが、ガザのほうではなんと1週間に1000発もの砲弾がイスラエル軍によって発射されている(4月と5月上旬だけで優に5000発を超えているとか)。
この状況をレポートしたイスラエルの新聞記事を 「いまガザで起きていること――5000発の爆弾投下と政治的殺人」 (早尾貴紀、パレスチナ情報センターHot Topic)がまとめているが、なかでも医薬品不足で重症患者から順に亡くなっていくのを「政治的殺人」とイスラエル、ハアレツ紙のラパポート記者が評しているのは、納得のいくものだ。以下にそこを引用させてもらう(太字強調は引用者による)
「メロン・ラパポートによる記事「政治が人を殺している」(5月19日付)は、ガザ地区のガン患者や腎臓病患者などが、医薬品不足で治療を中断され、ただ弱って死んでいくばかりの様子を伝え、これこそが「新しいイスラエルの武器」だと皮肉っている。とりわけ、公立病院はイスラエルと国際社会によるボイコットの影響を直接的に受けており、実際に次々と重病患者から亡くなっていっている。ただ政治的圧力のために、患者の命が使われているのだ。医薬品を(現金ではなく)病院に直接(ハマスを経由せずに)届けることは実際には可能なのに、それをしないのは、政治的駆け引きの材料にパレスチナ人の命を使っているということだ、と病院関係者は指摘する。」
「いまガザで起きていること――5000発の爆弾投下と政治的殺人」 (早尾貴紀、パレスチナ情報センターHot Topic)より
その他のパレスチナ関連ニュース
- Elderly Palestinian dies of heart failure after being beaten at Israeli checkpoint ……心臓疾患を持っていた中年男性がイスラエル軍の検問所で殴られた後に死亡。事件が起きたのは、東エルサレムのアブ・ディースの検問所で、心臓を患っていたシャヒーダ・メヘイシニさん(51)は、市内のマカセッド病院に行く途中、検問所で止められた。
シャヒーダさんは病院のアポや病状を示す書類を持っていたにも関わらず、イスラエル兵士に通過を許可されなかった。目撃者によると、長い時間の押し問答の末、シャヒーダさんは兵士を無視して、検問所を通過しようとして、兵士に頭部や胸部を殴られ、蹴られ、死亡したとのこと。
- Ha'aretz:"Despite High Court ban, settlers occupy Matityahu East homes" ……イスラエルの建てている隔離壁によって土地が奪われつつある西岸のビリーン村に勝手にユダヤ人入植者たちによって建てられた入植地アパートに住人が引っ越してくる。この入植地はイスラエルの高裁でさえ、違法だとしたものだが──すべての入植地は国際法的には違法──、そんなことはおかまいなしにすでに2家族が入居を始めた。農地に出ていて、その様子を見たビリーン村の住人は「入居は法律で禁じられているんだ」と説得しようとしたが無視され、ビリーン村の弁護士がイスラエル警察を呼んだが、警察もこの入居を見逃した。[こうやって既成事実は着々と作られていく]
- Sunbula's journal: Farmers in Bil'in successfully plow their land behind the Wall ……土地を盗られ、壁を作られかけている西岸地区のビリーン村だが、壁の向こう側(イスラエル側)になってしまった土地に自分たちの本拠地(ビリーン村公認「アウトポスト」)を作り、イスラエル兵の嫌がらせに遭いながらも、その壁の向こうの土地に通っては土地を耕しているという報告。(何枚かの写真があり、ビリーンの土地の上に立つ違法なユダヤ人入植地のアパート群などがよくわかる)


