2006.05.12
医薬品が欠乏しだしたガザで病人が死んでいく
ハマスを選んだパレスチナ人に対する集団懲罰を、イスラエルだけではなく、西欧諸国(日本も含めて…)が支援停止という形で行っている今、イスラエルに封鎖されて物資が届かなくなっているガザで、人道的悲劇がさらに進行しているというニュースが入ってきている。
食糧不足、ガソリン、ガスなどの高騰に加え、医薬品がどんどん足りなくなりだしている。
腎臓を悪くして、6週間前から腎臓透析を始めたアハマド・アヤドさん(42)は不幸な時期に病気になってしまった。イスラエルが物流の封鎖をしているために、透析を2回に1回しかできなくなってしまったのだ。
ガザの基幹病院であるシーファ病院では、このアハマドさんのような患者が後を絶たない。アハマドさんは「透析回数が減って、とても疲れるようになった。まるで死んだようだ」と語っている。
しかし、アハマドさんはまだ幸運だとこのガザでは言わざるを得ない。シーファ病院ではこの3週間に透析患者が十分に透析を受けられなかったためにすでに4人死亡している。
ガン治療での化学治療のための薬品、また、基本的な抗生物質などがもう1ヶ月ほどガザに入ってきていない。
アハマドさんがもうひとつ幸運だとしたら、治療してくれる人々が存在しているということだろう。というのは、シーファ病院のスタッフはもう2ヶ月ほど給料未払いの状態にある。これは他の16万人のパレスチナ自治政府職員も同じだ。
Patients die as doctors run out of drugs to treat them (Chris McGreal、May 10, 2006、The Guardianより部分抄訳)
世銀の分析でもガザの危機的状況が深まっているというのが発表されている。日本政府はいちおう「人道的ケースにのみ支援を送る」ということにしたはずなのだが……(それでも、物流が止められていれば何にもならない)。
この記事には
という部分があったが、このままで行くと、腎臓透析を必要としている子どもを含む患者からまた亡くなっていく人が出るのは確実だという。「Dr Nasser al-Atar still goes into Shifa's dialysis unit every day.
"I was last paid two months ago but I still come to work. It's my duty as a human being," he said.」
[こういうことは日本のメディアでは報じられない……。どうでもいいことなんだろう]



伝えきられていないガザの状況
コメント by :なおみ
私も先日、インターナショナルヘラルドトリビューンで似た内容の記事を読み、ガザの状況を懸念しています。
Cuts make Palestinian lives even worse
http://www.iht.com/articles/2006/05/07/news/gaza.php
日本のメディアは紙面・放送枠の制限、というのもあるのでしょうが、伝えきれていないようで歯がゆいですね。もっともTVで言えば、何だかよくわからないバラエティのための時間とかはたくさんあるようだけれども。(これって、視聴者・読者の問題意識のレベルの違い、というのもあるのでしょうね、、、残念ながら)
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2006.05.14 (Sun) 11:46