2006.04.02

隔離壁建設による洪水でひとりが溺死 ビリーン村

[私がニュースをチェックできていない間に、パレスチナではまた大変なことが起きていた。入植者を装った自爆攻撃(西岸内)と、その是非を巡るハマス対アッバスの対立、ガザが「内戦」に近いような状態にあること。少しずつでも書けることを書いておきたい。]

隔離壁建設による洪水でひとりが溺死 ビリーン村

イスラエルによる隔離壁の強硬建設で、土地が削り取られ、水の流れが変わったラマッラー地区のビリーン村とサファ村の間で、2日(日)洪水が突如として起きた。

これは削り取った土を寄せ集めていた場所がダムの役割をして、水の流れを堰き止めたことによる。洪水は2日の朝7時に起こり、ビリーン村付近の兄弟2人が行方不明になった。

洪水で流され、行方不明になったのは仕事に行こうとしていたベイト・アナン村のイヤッド・タヘルさんとライード・タヘルさん兄弟。ライードさんは溺れているところを間もなく発見され、収容されてビドゥの病院に運ばれたが意識不明となっている。

イスラエル軍は村人たちが機械をつかって、排水をして、もうひとりのイヤッドさんを探すことを拒んだ。村人たちによると、水はオリーブの木の高さまで達していたという。

その後、午後2時すぎに行方不明になっていたイヤッドさんの遺体が、隔離壁の有刃鉄線にひっかかっているのが発見された。イヤッドさんは溺死していたという検死結果が出されている。

ビリーンとサファの間は谷になっているため、隔離壁や削り取った土が障害になって水の流れが止められたと考えられている。

Lethal Flood Caused by Apartheid Wall Construction in Bil'in

Drowned Body Found Caught on Razor Wire of Illegal Barrier Near Bil'in (こちらには数枚の写真あり)

追加4.4
Israeli Annexation Wall blocks water drainage; one dead, one injured from flooding

IMEMC Newsによると、亡くなられたイヤッドさんは29歳、溺れたライードさんは40歳とのこと。他の場所でも豪雨のあとに壁のため、ダムができて農地が水に浸かってしまった。

「Since 2002, environmental groups and municipal authorities have warned about the problem of drainage caused by the Wall, which has previously caused sewage to backup onto people's homes in the city of Qalqilia.

Eyewitnesses said that citizens of Kherbitha village called the Palestinian Police to ask them to contact the Israeli side to open water passages in the area to avoid more losses in their fields which were covered by the water.」


あぁ、こんな形での犠牲者まで出てしまった。このまま対処されないと同じような悲劇はまた起こる。というか、それ以前に不法な隔離壁建設をやめさせないと……。

非暴力で闘ってきたビリーンの人たちは金曜に300名で 恒例の金曜抗議行進 をしたばかりだった。また、相変わらず殴られたり、メタルコート弾を撃たれたりさんざんだった。(イスラエル国境警察に襲われたオーストラリア人が「警察を襲った」という名目で逮捕されている)。隔離壁による殺人まで起こり、村の人たちの心中を思うとつらい。

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