2006.04.01

プーチン露大統領、博士論文ねつ造発覚

自分が優位に立つためにはどんなことでもすると言われる男、ロシアのウラディミール・プーチン大統領の博士論文が盗作、剽窃だったことが発覚し、プーチンは赤っ恥をかいた自分の顔色を隠すためにウォッカを鯨飲しているという報道が入った。

問題となったのは、プーチンが90年代半ばに博士号を取った論文で、その大半が米国の論文の引き写しであると、米国の研究者らが発表した。

この告発を行ったのはワシントンにあるシンクタンク、ブルッキングス研究所の2人の研究者で、78年にピッツバーグ大の研究者2人が書いた論文をロシア語に逐語訳したものを元にしているという。

たとえば、プーチンの博士論文の最初の20ページのうち、16ページ分がやや語順を変えたり、アレンジされているものの、78年にピッツバーグの2人の研究者、William KingとDavid Clelandによって執筆された「Strategic Planningand Policy」の引き写しになっているという。この論文は90年代初頭に旧ソ連のKGB関連研究所でロシア語訳されている(ちなみにプーチンはKGB出身者)。

ワシントンタイムズによるとプーチンの218ページの論文のなかで使われた図表のうち6つが米国のオリジナル論文と同じになっている。このことを告発したブルッキングス研究所のガッディー教授は「こりゃ、わたしの基準だと『剽窃』というもんに他ならんよ」と語っている。

プーチンの博士号取得については疑問が呈されていたが、このたび、論文のコピーが偶然にモスクワ技術図書館に電子文書として残されているのがみつかって、ねつ造が明るみに出た。

ちなみに、米国の研究者らが修士号の論文にも値しないと言っているこのプーチンの論文は「The Strategic Planning of Regional Resources Under the Formation of Market Relations」というタイトルで、国家がいかに自然資源を管理するかというテーマ(そういう意味ではプーチンには意味があったと推測される)。これによってプーチンは97年にセントペテルスブルグのMining Instituteで博士号を授与された。

まぁ、旧ソ連の専門家などは、ソ連の政治局員たちが自分を高く見せるためにゴーストライターを雇ったりして、魅力的に思える学位を取得していたことなどを指摘しているとか。

ベルリンの壁崩壊前に、KGBからセントペテルスブルグ大の政治学に移ったプーチンを、米国の研究者らは、近代化するロシアの町に急速にあふれたタイプの人間で、西欧の投資家たちに印象づけるために論文を書いたに違いないとにらんでいる。

告発をしたガッディー教授は

「誰かが論文の工作をしたに違いない。それがプーチンであれ、誰であれ、カット・アンド・ペーストは、プーチンのためだった」

と語った。

プーチン自身はウォッカを浴びながら、「自分たちの国の大統領はどうなのさ〜」とわめいているとか。


えー、今日は四月バカですからねぇ。私もこのニュースが送られてきたときには、半信半疑だったんですけど、でも、コレ、英国のサンデータイムズが3月 26日付で出した記事なんですね。で、この記事に準拠して書きました。

Putin accused of plagiarising his PhD thesis (Tony Allen-Mills, New York 、The Sunday Times March 26, 2006)

記事の出だしはこうです。

「THE career of President Vladimir Putin of Russia was built at least in parton a lie, according to US researchers. A new study of an economics thesis written by Putin in the mid-1990s has revealed that large chunks of it were copied from an American text.

Putin was labelled a plagiarist yesterday after a pair of researchers at the Brookings Institution, a Washington DC think tank, established that the Russian president’s academic credentials were based on a dissertation he had lifted in part verbatim from the Russian translation of a management study written by two professors at the University of Pittsburgh in 1978.」

私の脚色も入ってます。が……、チェチェンでプーチンがやっていること、ロシア政界の腐敗(政界だけじゃなくて、司法も、財界も)を考えると、こんなことくらい、なんのその。

こんなことでめげるようなプーチンではありませぬ。

プーチンが支配するロシアの恐ろしさは、ロシアで数少ない根性のすわったジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんの 「プーチニズム (アンナ・ポリトコフスカヤ、鍛原多恵子訳・NHK出版)を読めばよくわかります。

暗殺につぐ暗殺で、マフィアから財閥になりあがるっていったいどうよ?それも司法を巻き込んで。そんなことを可能にしているのがプーチンたちです。

軍隊に入ったら、いびられて殺されたり、奴隷市場みたいに労働を搾取されたりする国ってどうよ?そんな国にしているのがプーチンたちです。

真面目に原潜の保守作業に従事する軍の高官が食べるか食べられないかというカツカツの暮らしをしている国ってどうよ?そんな国にしているのがプーチンたちです。

そして、チェチェン。人口の20%が殺されたとも言われている。

そんなことを暴露されても、プーチンは大統領を続けているのだから、論文詐欺くらいなんのその。きっと本当は痛くも痒くもないんでしょうね。

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■ コメント&トラックバック (3 件)

確認を?

コメント by :田仁

えろう、済んません。
確認をさせて頂きたいんですが、本当に「4月バカ」ではないんですよね?
「ウォッカ」とか、「じゃ、米大統領は?」のくだりは別としまして、ね?
日本を省みましても、あり得る事かとは思うんですが。
「上に立つもの」のモラルは、大事ですねぇ。

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2006.04.02 (Sun) 14:10

よく読んでみたら?

コメント by :ドルリー

サンデータイムズの記事とほとんど同じですよ。いくつか、勝手に付け加えたところ(四月馬鹿風味)はあるみたいだけど。

「上に立つ者のモラル」とは言っても、ロシアのプーチンは格別です。上記に書かれた『プーチニズム』をご覧くださいな(ちょっとやそっとのレベルじゃないとわかる)。

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2006.04.02 (Sun) 14:18

ほんとにほんとのエイプリル・フールのネタ

コメント by :nofrills

こんにちは。今週の日曜日(9日)付けでAPが配信した記事で、モスクワのエイプリル・フールのことが書かれています。
http://www.ledger-enquirer.com/mld/ledgerenquirer/14303906.htm

「旧KGBの秘密の研究所で、プーチン大統領の後継者候補たちに対する科学的な検査が行なわれた」というもの。日刊紙Moskovsky Komsomoletsのエイプリル・フールのウソ記事だったそうです。

上記AP記事は、このネタを導入部として、任期残り2年となったプーチン大統領が後継者について検討中、といったことを伝えている記事です。どうやら「強くて決断力に優れている」ことが条件のようです。

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2006.04.13 (Thu) 00:46