2005.10.19

収穫期のオリーブ林への放火 入植者の暴力続く

毎度まいど「入植者の暴力」と書いていてウンザリするが、暴力を受けている側はもっとシンドイ思いをしているので、私もきちんと書き留めておこう。

17日付でもナブルス周辺でオリーブ林が放火されたニュースが届いていたが、18日もさらに大がかりな放火があった。同じくナブルス近郊で今度は180ドゥナムのオリーブにイスラエル入植者によって火が点けられた。

オリーブはこれから収穫シーズンに入り、この近辺のパレスチナ農民たちにとってはそれが収入の最も大きな部分を占める。そのオリーブに火を放つのは、単なる嫌がらせを超え、生計の道を塞ぎ、そこで生きていくことを困難にさせるものだ。

ナブルス近郊のサーレム村議会のジャファ・エスティヤさんによると、アロン・モレ入植地の入植者らが、シファ地区で180ドゥナム(1ドゥナム=1000平方メートル)のオリーブの木を焼き払ったという。そのとき、イスラエル軍は相当数この地域にいたが、入植者たちの行為を止めることはなかった。

何人もの住民が燃えている林に駆けつけて、火が隣接する農地に広がるのを食い止めた。焼かれた林は、ファワザ・エスティヤさん、ワリード・エスティヤさん、アデル・オデーさんのものだった。

AP通信のカメラマンをしているナセル・エスティヤさんによると、これがこの地域で初めて入植者によって行われた攻撃ではないとのこと。入植者は繰り返しオリーブに火を点けたり、電気ノコギリで切り倒そうとしてきた。

ここ数日間でも、入植者はナブルス近郊で種を植えたばかりの畑やオリーブ、アーモンドの木を焼き、大きな損失をパレスチナ人に与えていた。フーワラ村ではデュメイディ家の小麦畑が焼かれ、同じようなことはサウィヤ村、ルバン村でも起きていた。

今回、オリーブ林に放火したアロン・モレの入植者たちは昨年も小麦畑に火炎瓶を投げつけるなどの蛮行をナブルス近郊のエリアで行っている。

「土地に放火する」という手段は入植者たちが入植地や仮設入植地を拡大するときに使うもので、入植者が占領地で襲われたことへの報復行為でもある。

"Settlers burn olive trees east of Nablus" (18日付 IMEMC News)より


これから収穫だ!というときに目の前で木を焼かれるって、本当にどんなにがっくりすることか…。自然災害でも納得しがたいのに、それが人の手によって行われるとは…。

オリーブの木は何十年も、ものによっては何百年も(誇張ではなく樹齢300年や500年という木がパレスチナにはごろごろある)丹精こめて代々手入れをし共に暮らしててきたものだ。

壁を作るイスラエル政府といい、入植者といい、どうしていとも簡単にこういう存在を、土地に根付いている尊厳を根絶やしにできるのだろう?

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