2005.09.16

「シャロンがいるべきなのはUNではなく、法廷だ」 

パレスチナで、世界で、シャロン首相の国連総会への出席に抗議
「壁をなくし、難民の帰還権を認めて」

イスラエルのシャロン首相が国連総会に出席した15日、パレスチナで、世界で、非難の行動が行われた。呼びかけ文を引用すると、

パレスチナ人がサブラーとシャティーラで殺された人々に思いを馳せているとき、国連は戦争犯罪人のアリエル・シャロンに褒美を与えている

[国連オフィス前での座り込み、デモへの呼びかけ]

1982年の9月17日〜19日になされたサブラーとシャティーラの虐殺*23年目をパレスチナ人や世界の人々が迎えているときに、第60回の国連総会はアパルトヘイト体制のイスラエル首相であり、戦争犯罪人をその場に迎えようとしている。…

*イスラエル軍の侵攻を受けたレバノン、ベイルートのパレスチナ難民キャンプで、イスラエル軍の後押しを受けたレバノンの右派民兵が2000人もの難民の虐殺を行った。このときの責任者がアリエル・シャロン。サブラーとシャティーラは襲われた難民キャンプの名前。

数々の戦争犯罪を犯して裁かれることなく、さらには入植地政策を推し進め、今、アパルトヘイト・ウォール(隔離壁)を西岸に張り巡らしているシャロンが国連の場で「平和」を語り、国連決議を無視しまくってきたイスラエルが安保理メンバー入りを目指すことは許されることではないと、パレスチナで、世界で抗議が行われた。

ラッマラーの国連オフィス前で抗議する人々の写真
ラマッラー国連オフィス前で 15日[クリックで拡大]

(写真は "The Grassroots Palestinian Anti-Apartheid Wall Campaign"の最新ニュース より)

西岸では、ラマッラー、エルサレム、トゥルカレム、ジェニン、カルキリヤ、サルフィット、イェリコ、ベツレヘム、ヘブロンの国連オフィスまたは赤十字オフィス前に、党派に関係なく、様々な人が抗議のために集まった。

国連へ訴える内容は

  • パレスチナ人は「壁」またはゲットーを望んでいるのではなく、自由と自分たちの土地の解放を求めている
  • サブラー、シャティーラからガザまで、世界中のパレスチナ難民は帰還の権利を諦めることはない
ということだった。

ラマッラーでの抗議の様子は "The Grassroots Palestinian Anti-Apartheid Wall Campaign"の最新ニュース にさらにたくさんの写真とともに伝えられている。

15日はニューヨーク国連本部前でも抗議行動が行われ、世界のあちこちでこれに合わせた行動が取られた。

ブラジル、アルゼンチン、デンマーク、フランス、インド、ヨルダン、レバノン、オランダ、英国などがその一例。抗議の座り込みなどもあるが、大抵の国ではシャロンの国連出席に反対する署名が集められ、外相に提出されたり、国会で討論されたりしている。サブラー、シャティーラの虐殺を記録した映画上映(デンマーク)などもあった。


*シャロンの国連総会出席に関しては 14日の記事 に意図などが書かれている。

*ヨルダンのアンマンで行われたキャンドル・ビジルもこの行動の一環だと思われる。(前に記事につけていた写真リンクをここにも)。

ヨルダンで占領終結を訴えるキャンドル・ビジルが行われた……隔離壁の廃絶、占領の終結をヨルダンの人々がアンマンの国連前で訴えている。とても綺麗な写真が多い。(1ヶ月くらいで消えます)

ヨルダンでのキャンドル・ビジル1 ("No to Bantustans!, Stop Israeli Apartheid!"のポスターを持つ女性)

ヨルダンでのキャンドル・ビジル2 (みなでロウソクに火をつける)

ヨルダンでのキャンドル・ビジル3 ("Stop Occupation"のバナーを掲げる女性を照らすキャンドル)

[自分が泡くってニュースを追いかけ、ちょっとだけでも紹介している間に、世界ではちゃんと抗議すべき時に抗議をしている。日本では何も聞かないねぇ。]

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■ コメント&トラックバック (1 件)

隔離壁をめぐる判決

コメント by :うに

イスラエル側の報道をもとにしたものですが、イスラエル最高裁判決について記事を書きました。遠からずビーさんの分析が読めるのではないかと、期待しつつ。

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2005.09.19 (Mon) 00:05