2005.09.14
シャロン in NY、「ガザにはもう責任がない」
国連総会出席のため、イスラエルのシャロン首相はニューヨークを訪れているが、これはガザ「撤退」で「変わった」イスラエルを他国に認めてもらうための行脚となっている。
シャロン訪米に先立ち、国連イスラエル大使のダン・ギラーマンは
「他の国々と同じように「普通」の国であるイスラエルに今から先、不可能はない。これから50年も安保理で座っていることはないだろう」(AFP、13日付)
とテレビインタビューで語り、ガザ「撤退」によって国連から非難される理由がなくなったこと─イスラエルとしては、支配をやめたということのようだ─を仄めかし、安保理のメンバー入りに対する強い意欲を表した。
訪米するシャロン首相の目的をハアレツ紙は、「撤退」で示した態度を国連ほかに認めてもらい、他国との関係を改善するものだと報じている。
とりわけ、「撤退」によってガザの支配を手放したことを認知させることに重点がおかれているとハアレツ。ただし、占領が終了したと主張することで法的な論争になることは、陸海空の管理権を手放していないために避けたいという立場で、「ガザのことの責任はパレスチナにある」ということを強調する構えだという。
これでパレスチナ自治政府に一層の「テロリスト取り締まり」を求め、それが達成されないかぎり何も自分たちでは動かないという立場を国際的に承認させることが目的となっている。また、エルサレム問題には触れないと報じられている。
木曜日にシャロンは国連総会に出席するが、多くのアラブ諸国は総会を欠席することになっていて、別途ヨルダンのアブダッラー王に会うほか、カタール首長と会見を行う手はずを整えようとしている。また、外交関係樹立に向けて、パキスタンのムシャラフ大統領とも会見する。
シャロンに先立ち、米国に出発したシャローム外相は、初めてインドネシア外相と会見を行うことを決め、外交関係の発展につとめる。
ハアレツ紙は
「ブッシュ政権は、米国の欧州、アラブの友人たちにシャロンに圧力をかけることや撤退が達成したことをさらに強化する*ことに焦点を当てることを控えるように背後で働きかけてきた」と記事を結んでいた。(*"solidifying the disengagement accomplishments"…明瞭でないが、陸海空の支配権を放棄するとか、または西岸の入植地の撤退などを意味すると思う)
"Sharon to tell UN: Israel's responsibility for Gaza has ended" (ハアレツ、13日付)より
[追加]シャロンの国連出席にパレスチナで、世界で抗議がなされた。15日: 「シャロンがいるべきなのはUNではなく、法廷だ」
日本語の「禊ぎ(みそぎ)」という言葉を思い出した。ガザだけから入植地がなくなれば「それで万事オッケー」な流れが作られかけているんだな。


