2005.09.01

バス乱射犯人は「テロリストじゃない」とイスラエル

8月4日にガザ「撤退」に反対して バスの中で銃を乱射した右翼に殺された イスラエル・アラブの人々は「テロの犠牲者ではない」とイスラエルの国防省が判断を下した。

その理由は「犯人がユダヤ人だったから」。それで遺族は通常テロ犠牲者がもらえる賠償金を受け取る資格がないことになった……という話をガーディアン紙のクリス・マクグリール記者が書いている。そこから、もう少し記事を追ってみよう。

この事件はシャロン首相が

「血に飢えたテロリストの邪悪な行いだ」

と非難したものだが、国防省は

「イスラエル人を相手にした組織的な敵意によるものではない」
から、テロの定義に外れると判断をくだしたという。

事件は8月4日にユダヤ極右主義者の脱走兵が、イスラエル・アラブの住民たちをバスの中で4人撃ち殺したものだった。

この判断をイスラエル国内のアラブ系市民リーダーたちはいっせいに非難。

アラブ系国会議員のムハンマド・バラカはこう語った。

「ユダヤ人テロリストとアラブ人テロリストを分けるこの決定には人種差別の匂いが立ちこめている」

国防省はこの事件の被害者の遺族に毎月支払われる賠償金に替わって、ある一定額(未公表)を一度に払うという提案をしたということだが、バラカ氏は組織に加わらず、単独で攻撃を行ったアラブ人はイスラエル政府によって「テロリスト」とされていると、矛盾をついている。

バラカ氏はこの[テロ犠牲者に対する賠償の]法律の改定を提案しているが、90年に21歳のイスラエル兵士が7人のパレスチナ人労働者を撃ち殺したときにも、法改定の提唱はされたものの、改訂は議会で承認されなかったという歴史がある。

"Jewish gunman was no terrorist, Israel rules" (Chris McGreal、September 1, 2005、The Guardian)より

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