2005.08.09
リクードとファタハ、「撤退」前にそれぞれ混乱
イスラエルの与党・リクード党員で、元首相であるベンジャミン・ネタニヤフ蔵相がガザからの入植地「撤退」に反対して蔵相を辞任した件はさらに波紋を呼んでいる。
ネタニヤフの辞任にかまわず、シャロンは「撤退」を遂行するかまえだが、リクード党内では、ネタニヤフを支持する党員が47%、シャロンを支持する党員が33%となっているという調査結果が発表された。
シャロンのライバルであり、首相への返り咲きを狙っているネタニヤフが蔵相を辞任したのは、党内掌握のためのパフォーマンスだったという見方もイスラエル国内にはある。しかし、ネタニヤフ辞任で、イスラエル・シェケルの対ドルレートは下落した。
シャロンの近親者は、「撤退」がスムースに行われれば、シャロンのポジションは安定したものになるだろうと語っている。
"Netanyahu trounces Sharon in poll of Israel's Likud members" (AFP、9日付)
"Poll: Netanyahu would wrest Likud leadership from Sharon" (ハアレツ、9日付)
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パレスチナ自治政府の中核を形成するファタハでも、一騒動が起こっている。
オスロ合意によって占領地に戻ってきたPLOとは一線を画し、チュニスに留まり続けているファタハ幹部、ファウルーク・カドゥミ(ファタハ執行委員会議長)のガザにおけるスポークスパーソン、スレイマン・アル・ファラが自治警察によって7日に拘束された。容疑は明らかになっていない。
カドゥミはアル・ファラに「自治政府に協力して、1500人程度のミニ部隊を作り、「撤退」の混乱を避けるように働かせる」というような声明を発表したばかりだった。カドゥミはアル・ファラ氏を即刻釈放することを要求。
9日には、ガザのハンユニスで国連職員(一説では国際赤十字職員)と運転手が一時的に武装グループに拘束されるという事件が起きて、自治警察によって解放されたが、この武装グループを自治政府筋はカドゥミに忠誠を誓うものたちとしている。カドゥミ氏はアッバス議長のライバルのような存在にあたる。
国際赤十字はガザの治安面を考慮して、フィールド・ワークを一時的に中止することを決定した。


