2005.05.30
サッカー場が「軍事封鎖地域」に ベイト・リキヤ村
「先週は フットボール・フリークの兵士のために恥 をかいた。イスラエルはワールドカップ予選でかつてない成績をおさめているが、それも代表のイスラエル・アラブのゴールのおかげだった。パレスチナ人がサッカーをするのはいまいましい」
と思ったわけではないのだろうが、西岸の村でサッカー大会をしている会場が「軍事封鎖地域」と宣言される事件が起こった。
隣のビリーン村と同じように、隔離壁と入植地拡大で苦しめられているベイト・リキヤ村*で27日、150人ほどの青少年たちがサッカー大会をしていた場所にイスラエル兵がやってきた。
会場はトーナメントに出ている若者たち、それを見に来ていた子どもたちでいっぱいだったのだが、イスラエル兵は催涙弾を撃ち始め、遠くから「ここは軍事封鎖地域になった」と宣言し、逃げまどう子どもたちに「ここからでていきやがれ」と催涙弾をうち続けた。
ベイト・リキヤでは前日に19歳の少年を含む11人が逮捕されるということがあったばかり。逮捕されたうちには、仕事に行く途中の車の中からひきずりだされ、オフェール軍事キャンプに移された人たちもいた。また、2人の少女と妊婦がラバーコートメタル弾で撃たれるというのも起こっている。
5月初旬、このベイト・リキヤ村では 2人の少年が撃ち殺される という事件も起こっていた。(27日付、ISM(国際連帯運動)参加者ライラからのメールによる。メールが書かれた時点では「軍はまだ村の中にいる」「催涙弾をうち続けている」と書かれていた)
まさかサッカーが憎いわけではあるまい。ただ単に「妙齢」の男子がたくさん集まっているのが恐怖だったのだろう。この場合の「妙齢」というのは、「テロリスト」かもしれない13歳以上の少年、青年たち。イスラエル軍では12歳以上は「撃ってもよい」ことになっているという狙撃兵の証言もある(『パレスチナから報告します』125頁、アミラ・ハス著 筑摩書房)。
*「ベイト・ラキヤ」と書いてきましたが、他の表記を見ると「リキヤ」のほうが近いようなので訂正します。


