2005.05.24
「尿を飲むか、さもなくば死か」─兵士による虐待
検問所でイスラエル兵士がパレスチナ人労働者に行っていたおぞましい虐待が明らかにされ、兵士たちが処罰を受けた。
事件が起きたのは2004年9月。エルサレム近郊のアブー・ディス検問所で2人のパレスチナ人労働者が兵士に停められた。「エルサレムに不法に滞在しようとしている」というのが停められた理由だが、兵士はたくさんのパレスチナ人のIDカードを持っていて、その中から適当に2枚を抜き出し、その持ち主2人を捕まえて、残りの人々を釈放したという。
不運にも選ばれてしまったのは22歳のサミー・ラハールと同じく22歳のフィラス・アルバクリ。2人は軍が前哨基地に使っているうち捨てられたホテルに連れて行かれた。二人の悪夢はここから始まった。
その「ホテル」で、サミーとフィラスは、兵士たちが「娯楽(エンターテイメント)」と呼んでいるメニューから、「選び取る」ことを強制された。それは箱の中に入っている紙に書いてある項目を選ぶというもので、3枚の紙には、「腕を折る」「足を折る」「兵士の尿を飲む」と書かれていた。
サミーはこう語る。
「私はやらないと連中に言いました。すると、彼らは襲いかかってきて、尿が入ったボトルの中味を私の顔にかけました。私が一人の兵士を押しのけると、6人が襲ってきて、ライフルを私の頭に突きつけました。「尿か、死か」を選ばなければならなくなりました」
軍事法廷で明らかにされたことによると、兵士たちはこの2人を引きずり回し、また口の中に銃を入れて、「オレが撃つと言ったら、撃つんだからな」と脅し、さらには窓から飛び降りを行わせ、石けんを顔に塗り、砂で洗わせるということも行っている。
サミーは意識を失うまで尿を飲まされた後に、外の地面にほうりだされた。通りがかりの人が倒れているサミーを発見して、アブー・ディスの診療所にかつぎこんだ。そのときにはサミーの胃は尿で満タンになっていたという。胃洗浄を行った後にサミーはベイト・ジャラの病院に移送されて、入院した。
兵士たちはこれらの事実を認め、そのうちの一人は
と、述懐している。「私たちがしたことは、非人間的でした」
この兵士たちの指揮官であるニエル・レヴィは14ヶ月の収監で、1年の執行猶予の判決を受けた。他の兵士たちは4ヶ月〜8ヶ月の判決を受けている。
尿を飲ませるというのは、検問所でかなり広く行われている虐待で、ヘブロンでも同じ「3つの娯楽」を拒否したパレスチナ人男性が肋骨を何カ所も折られるという事件が起きている。他にも検問所では裸にされたり、踊らされたり、雨や強い陽射しの下で何時間も立たされたりすることは、日常的になっている。
救急車が停められたために治療が受けられず、死ぬこともあり、また、妊婦が停められたために赤ちゃんが死んだケースも多い。これらの赤ん坊は光ある世界に出る前に、死刑判決を受けたようなものだと言える。
Forced to drink urine,drink or die (IMEMC News,サイード・バンヌーラ)より
あまりにおぞましすぎて、書くのもはばかれる内容だ…。


