2005.05.04

壁への抗議デモに潜入した特殊部隊の姿

4日も西岸地区のビリーン村で隔離壁への抗議行動が行われた。この日は樹齢が100年を超えるオリーブの古木が何本も壁建設のために引き抜かれるという予告がされていて、10人を超える人がチェーンで木に身体を縛り付けて、木を根こそぎにすることに抵抗した。

だが、イスラエル軍はそれらのチェーンを切断し、木を守ろうとした人たちを引き離して、85本のオリーブの木を引き抜いてしまった。デモ隊への暴力もひどく振るわれ、11人が逮捕された。

逮捕されたのは米国人2人、スウェーデン人2人に、ギリシャ人、デンマーク人を含めた11人(パレスチナ人は比較的早く釈放された)で、イスラエル軍はギリシャ女性をひどく殴るなど、非暴力の抵抗に対してひどい暴力を使った。[追加]→[国外追放かと思われたインターナショナルズは、この地域に近寄らないという条件のもとに釈放された]

28日のビリーン村でのデモ について、エルサレムで記者会見が行われた。出席したのはグッシュ・シャロームのウリ・アブネリや、アラブ系イスラエル国会議員、アナーキスト・アゲンスト・ザ・ウォールのメンバーなど。

そこで明らかにされた事実は、28日のデモにおいて

  • the Prison Service(囚人局?)の「マサダ隊」と、新しい武器が初めて投入された
  • アラブ人を装ったthe Prison Serviceの特殊部隊がデモに潜入して、投石をしたことはthe Prison Service自身が翌日認めた
  • 特殊部隊は「アラブ風」を装うことで、デモ参加者のなかにお互いへの猜疑心を芽生えさせるように仕向けた
  • 逮捕者を10分後に釈放するという条件でデモは解散したが、イスラエル部隊の責任者は約束を破り、今も逮捕者は釈放されいない

というようなことである。新型の謎の粉爆弾に当たった参加者は5日後になっても、腹部に赤と黒に変色した傷跡が残り、痛みがひかないと言っている。

外国の記者たちから出た質問は「このような特殊部隊や新型弾はイスラエル右派(や入植者)のデモでも使われたことがあったのか」というものだったが、その答えは「いまだ、ない」というものだ。

このときの様子を撮したビデオ映像がグッシュ・シャロームのサイトで公開された。抗議している人々にスタン・グレナードが発射されているシーンや、潜入した特殊部隊が突然、拳銃をつきつけて、隣にいたパレスチナ人を逮捕しようとしているところなどが写っている。

映像が見られる「グッシュ・シャローム」のサイト (ここの上のほうの「SAVAGE ATTACK ON DEMONSTRATION」記事中に、CLICK HEREという場所がある)

以上、グッシュ・シャロームからのレポートによる。


じつは上の映像は私のコンピュータでは見られないみたいで、とても残念。音声だけ聞こえている。そこそこ長さもあるようだ。デモのアラビア語のコールは、リズムがなかなかカッコいい。

[追加]以下で、この映像をまとめてリンクしてくれている。(OS X以外のMac使用者にも見られるようにしてくれた映像あり)

ビリーン村でのデモ襲撃とその映像 (パレスチナ情報センター)

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