2005.04.29

イスラエル特殊部隊、パレスチナのデモに潜入 [追加]

イスラエルの平和団体、グッシュ・シャロームからのメールによると、28日(木)に壁建設に抵抗している西岸地区のビリーン村で比較的大きな抗議デモが行われ、イスラエル軍は様々な手段で暴力を振るったという。

そこで撮影されていた映像に、アラブ人ふうの風貌のイスラエルの特殊部隊がデモ隊のなかにいて、イスラエル軍に投石しているのが発見されたという。

このデモは珍しいことにパレスチナ評議会議員も参加し、イスラエルのアラブ系国会議員やいくつかのイスラエルの団体(アナーキスト、グッシュ・シャローム、タアユウシュ、女性平和連合)も加わって、パレスチナ1000人、イスラエル人200人という規模だったという。

デモ隊は壁の工事建設現場に着く前に、イスラエル軍からの催涙ガスなどを浴びたり、押し倒されたりした。このことで、グッシュ・シャロームのウリ・アブネリなども地面に叩きつけられ、イスラエル国会議員のひとりは軽い怪我を負った。

イスラエル軍は催涙ガスの他にも、コショウや塩の入った爆弾(?)*という新しい手段を使い、抗議者たちを苦しめたという。

*[追加]…Salt Bombと紹介されていたが、もっと深刻なもののようだ。白い粉がラバー弾に詰められているようで、肌に赤いシミややけどを作ったとのこと。他の種類の化学薬品もあったという。

Occupation Forces used a variety of rubber bullets. One bullet contained an unknown material which contained a white powder leaving red stains and burns on the flesh. Other bullets also contained an unknown chemical powder which will be sent for further analysis.

この化学薬品は分析を待っている。(引用部分は "19 wounded as Occupation unleashes brutal wave of attacks against resisting Bil'in villagers" より)2005.5.2追加

さらに、このときに撮られていた映像がショッキングな事実を暴露した。

兵士たちに手荒なことをさせる口実となっていた投石は、デモ隊のなかに紛れ込んだイスラエルの特殊部隊──アラブ風の様子を装った──が行っていたものだった。彼らは大きな石をイスラエル兵に向かって投げていた。

これが発覚した後にこの連中は、デモ隊に向き合い、近くにいた2人のパレスチナ人と2人のイスラエル人を逮捕した。

デモ隊は抗議を続け、逮捕された4人が釈放されるという約束をとりつけて、解散したということだ。

このときの映像は: 壁への抗議デモに潜入した特殊部隊の姿

※このデモのときの他の記事(ハアレツ紙): MK Barakeh hurt by stun grenade at anti-separation fence rally


非暴力のデモにおいても、パレスチナの若者たちが投石を始めるケースはたまにある(だからといって、兵士が振るう暴力が正当化されるわけではない)。

でも、そのようなことがないときに、こうやって特殊部隊が潜入し、投石をでっちあげているというのが、びっくりだ。そこまでするのか。

イスラエルにはアラブ系の風貌の住民はけっこういるので、見た目は全然変わらない。(ミズラヒームという中東出身のユダヤ人や、元から住んでいたパレスチナ人)。そういう人がこういう役目を担っているというのが、悲しい。

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