2005.04.10

ラファで少年が3人射殺された [いちおう完成]

10日に計画されていた イスラエル極右のエルサレム聖地襲撃 は、イスラエル警察何千人の動員で封鎖し、とりあえず大事には至らなかった。数人の逮捕者が出た程度らしい。パレスチナ人のムスリムも祈りのために集まっていて、エルサレム旧市街でイスラエル警官隊と小競り合いが起きた。

目的地から排除された極右グループはテルアビブ付近の高速道路を一時遮断するという行動に出て、それによって逮捕者が30人以上出た模様(ハアレツ紙10日付による)。

だが、一番大きな事件はガザで起こった。ガザ最南端のラファで少年たち3人がイスラエル軍により射殺されている。停戦が成立してからパレスチナではこれで13人が殺されたことになる。

殺された少年たちは15歳と16歳(14歳説も)で、目撃者によるとイスラエル軍が居座るエジプト国境に近い場所でサッカーをして遊んでいたという。そして、国境側に転がっていってしまったボールを追っていったところをイスラエル軍の監視塔から撃たれた。

2人は即死し、1人は怪我を負ったが、救急車が素早く近づくことは妨害され、この1人の少年は病院に運ばれ手術を受けたが助からなかった。

殺されたのは、ハレード・ガナーム、アシュラーフ・ムーサ、ハサン・アブ・サイード(いずれも14〜16歳)の3人で、ラファのアン・ナジャール病院によると、3人は首と胸に複数の銃弾を受けているという。

この事件に対し、イスラエル軍は3人は武器を密輸しようとしてボーダーに向かっていた、警告の銃弾にも立ち止まらなかったことを主張しているが、安全な場所に逃げた一緒にサッカーをしていた他の少年たちは「ただ、サッカーをしていただけで、ボールを取りに行ったんだ」と反論している。

「ラファ・トゥデイ」 4月10日より)

[重大な追加]
「少年たちは密輸グループの一員だった」とイスラエル側は主張し、第一報ではそれが流れていたが、間もなくイスラエル政府は態度を変え、パレスチナ自治政府に謝罪し、射殺を行った兵士と司令官の尋問を始めたと伝わってきている。実質的には子どもたちは密輸をしていたわけではないことを認めたものだ。(IMEMCニュースによる。11日午前1時追加)

イスラーム聖戦幹部などは停戦維持をいちおう表明しているが、すでにガザでは手製カッサムロケットなどをガザの植民地(入植地)に撃ち込むということも起こっている。人的被害は出ていない。(APなど他より)

[追加]4.20

イスラエル軍の調査結果が発表された: 「殺すために撃った」 ラファ・少年3人の殺害


ラファへの銃撃は「停戦」後も散発的に続いていたが、「ラファ・トゥデイ」10日はこう書いている。

「ラファの人々はイスラエルの右派過激派がアルアクサー・モスクを攻撃すると脅していることで、この一週間ずっと不安に陥り、緊張してきた。エルサレムで何が起ころうと、政治家たちが何を言おうと、ここ、ラファで起きていることが恐ろしいことなんだ。

昨日、家へ帰る途中の30歳の男性がボーダー近くの地域で撃たれて、ひどい怪我をした。昨晩はラファのあちこちに砲撃があり、空はアパッチ攻撃ヘリでいっぱいだった。

ハンユニスの病院職員から今、電話があって、ハンユニスでも3人の子どもが撃たれた*と知ったばかりだ。(中略)ラファのみんなは今、取り乱している。このインターネットカフェでも近くに砲撃の音が聞こえてくる。僕はもう行かなければ……」(ムハンマド、4月10日)

(*こちらのハンユニスの件は調べてみますが、大きく取り上げられていないのか、ヘブロンでやはり子ども3人が撃たれたというニュースしかみつかっていません)

まるで、挑発をするように子どもたちが殺されていると感じられるのは考えすぎ?だいたい、「密輸」でも何でも、胸や首を撃たなくても、足を撃つだけで十分なはず。子どもたちは国境から150mくらいの場所にいたということなので、イスラエルのスナイパー(狙撃手)なら問題なく正確に当てられるはずなのだ。

[追加]
同じことを考える人はいるもので、 ガッサン・アンドーニ氏 はこのように書いている。

Both Israel and the Palestinian Authority are concerned that Tension could mount again following the incident, threatening the fragile two moths long truce.

From its side, the Palestinian Authority started with immediate talks with resistance leaders in an effort to restore calm and prevent further escalations.

The incident type and timing are puzzling. Time wise, It came on the eve of summit talks in Washington that are expected to lay out the ground for the revival of the road map peace talks. Type wise, it is quite puzzling to why would soldiers use fatal means against children from a 50 meters distance.

(中略)

Both the attempt of entering into Haram Al-Sharif by the right wing Reviva group, and the killing of the three Palestinian children in Rafah are serving one purpose, to end the calm period that allowed for approving the disengagement plan and the revival of Israeli-Palestinian cooperation. ( " Truce can't stand the murder of children-analysis" より、太字強調は引用者による)

*この文章のだいたいの内容が翻訳された→ 「3人の子どもたちの殺害の意味」

「ラファ・トゥデイ」 4月10日分には、撃ち殺された3人の遺体の写真と、殺されたレイチェル・コリーさんのポスターを持ってブルドーザー(これは本当のイスラエル軍のものではない)の前に横たわる行動をしている青年たちの写真も掲載されている。

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