2005.04.06
毒殺された羊──ヘブロン近郊 アットゥワニ村
ヘブロン近郊で、隣接する植民地(入植地)からの暴力を受け続けてきたアットゥワニ村で 羊が毒殺された事件 を3月24日に書いたが、続報が入ってきて、羊の被害がわかってきた。
牧草地に撒かれた毒入り粒を食べて死んだ羊は当初の2頭から19頭に増え、他にも76頭がとても悪い状態になっている。人口200人の、羊が生活の糧となっている村で、これは生活そのものの破壊を意味する。
毒入り粒で汚染された地域は30ドゥナムから50ドゥナム(1ドゥナム=1000平方m)に拡大し、土壌の汚染も心配されている。
この毒入り粒をビールゼイト大学で分析したところ、主たる成分は フルオロアセタミド という殺鼠剤に使う化合物だと判明した。
このフルオロアセタミドはロッテルダム条約で危険な化学物質に指定されていて、輸出入の際の制限もある。触れる、吸入するだけで人体にも害を与えるため、取り扱いには厳重な注意が必要とされている。また、水溶性で雨に溶けるので、土壌に残留する。
多くの国で使用が禁止されていて、イスラエルでも国の許可がなければ入手できない。
生き延びた羊も肉やミルクが汚染されている可能性が高く、数ヶ月はこの化学物質が残留するということだ。
環境に対する重大な影響がわかっているにも関わらず、イスラエル当局は毒粒を除去することをせず、粒を回収しようとする村びとや支援の外国人を逮捕すると何度も脅している。
この事件を担当しているのはキリヤット・アルバ植民地(入植地)内の警察で、公正な調査を始める様子もないので、5日には被害にあったアットゥワニとムファカラ村の住民、支援の外国人、イスラエル人が調査を求めて抗議に出かけ、ヘブロン市の後押しで記者会見も開いた。
抗議に行った人々は、入植地のゲートで押しとどめられ、ポスターなどを破かれたが、メディア・クルーも同伴していたためか、2人の羊飼いが被害を届け、調査を始めることを求めるために中に入るのを許された。2週間前に罪状なしで逮捕されていた2人の村人も釈放を認められた。(ISM(国際連帯運動)およびクリスチャン・ピース・メーカー(CPT)からのレポートによる)
ヘブロン市内でもパレスチナ人を脅すひどいことが起こっている。(とりあえず、英語を貼り付け。時間があったら簡単に内容を出しておきます)
Palestinian Market in the Old City of Hebron demolished without warning
April 5, 2005
This evening between 6:00pm and 6:30pm, a series of army jeeps and Israeli soldiers appeared on Shalala street market without warning and forced market goers and shop owners into the small alleyways. A Caterpillar D9 bulldozer followed, destroying the tables, shelves, produce, etc. that had been moved by the soldiers into the middle of the street. Women and children tried in vain to stand before the bulldozer and jeeps in order to keep them from running over the tables on which their products and produce had been.
Members of ISM and CPT came on the scene before the attack was over. The shopkeepers and stand owners are determined to reopen the market tomorrow.
*このアットゥワニ村同様、入植者に脅かされているクァウィス村に滞在しているデンマークの人の手記: "Falling through the Looking Glass in Hebron" (写真で入植者の様子がわかります。村の様子やヘブロンの辺りの問題点もよく整理されている文章…訳して出したいと思うけれど、できるかどうか…)



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