2004.12.17

ハンユニスへの侵攻 被害ひろがる [追加]

16日、シャロン首相がガザ撤退とともに、パレスチナ難民の帰還権の拒否や西岸地区からの撤退拒否を鮮明にしたが、ガザの状態はさらに悪化を辿っている。

産経新聞はシャロンの発言内容を

「アラファト前自治政府議長の死去後に台頭した穏健派指導部とは話し合いに応じるとの方針に転換したものの、ガザ地区のユダヤ人入植地撤廃と引き換えに西岸を併合する自らの政策を鮮明にした」

と紹介している。

16日にはパレスチナ人レジスタンス活動家3人が殺される他、ガザのラファでは少女が足を撃たれる事件などが起こっている。そして、パレスチナ側の迫撃砲によって、ガザのイスラエル軍駐留所で11人の兵士が負傷する事件が起きたことに続き、17日朝、イスラエル軍の戦車や軍用車輌がハンユニス難民キャンプへ侵攻した。

現在のところ、パレスチナ人5人が殺害され、キャンプの西側の地区は銃撃、家宅捜索などが続き、逮捕や家の内外の破壊が行われている。さらに数軒の家が取り壊され、農地もブルドーザーで破壊されたという報告が入っている。ハンユニスのナセール病院を取り巻く壁も砲撃で破壊されたという。

ラファでは攻撃ヘリコプターからのミサイル攻撃で、カーペット工場が破壊されたという知らせも入っている。

西岸地区でもナブルス、トゥルカレムの難民キャンプへの侵攻があり、カルキリヤでは唯一の出口が封鎖され、人がまったく出入りできない状態にあるというニュースが来ている。(IMEMC Newsより)

[追加] 現地時間17日午後4時くらいまでに入っているニュースによると、ハンユニスで殺された人は5人(重体はさらに数名)、負傷者は17人とも15人とも。破壊された家は25軒となっている。

ハンユニス難民キャンプのオーストリア地区はイスラエル軍に包囲され、封鎖状態となっているという。

他にラファでは昨夜、エジプト国境近くにあるイスラエル軍基地方面に向けて掘られたトンネルで崩落があり、パレスチナ人3人が行方不明となった。イスラエル軍はパレスチナの救助隊出動を許可したとのこと。


シャロンの発言は驚くようなことではなく、前からわかっていたことだ。今、これを対外的に明確にするというのは、ガザからの撤退をカードとして使える時期に来たと判断したということなのだろう。入植地と壁とイスラエルの道路でずたずたにされた西岸をそのまま、パレスチナ人は認められるのだろうか。

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