2004.10.18

15日までのガザ北部状況まとめ

ガザ北部の破壊はイスラエル軍の再配備で終わったわけではなく、家を壊され、街を壊され、家族を失った人々は、喪失の中から新しい人生を歩み出そうとしている。

15日付で出されたOCHA(国連人道問題調整事務所)による北部ガザの状況レポートを簡単にまとめてみた。

  • [死傷者] 28日以来、ガザで殺された者はトータルで135人(北部で114人)。そのうち、34人が18歳以下。負傷者は521人(北部では431人)。

  • [家屋破壊] やや前の時点で、95軒が修復不可能な状態まで破壊され、280軒が修理を必要とする状態になっていると見積もられている。ベイト・ラヒアでの破壊などを加えると、さらに数字は大きくなる可能性も。

  • [インフラの破壊] ベイト・ラヒアへの侵攻により、道路のダメージが大きい。メインストリートの西部に甚大な被害が出ている。上下水道や電気の被害はガザのあちこちで局地的に出ている。

  • [壊された農地] ブルドーザーでならされたオリーブ林や柑橘類の林は1000〜1100ドゥナム(100〜110ヘクタール)になると思われる。壊された温室の数は30。温室については、再建指導がなされる予定。
  • [食料] 7〜11日の配給に続き、UNRWAと世界食料機構は13日にもベイト・ハヌーンへの食糧配給を予定していたが、ベイト・ハヌーンへの侵攻によって、身動きがとれず、不可能に終わった。14日にはベイト・ラヒアに300包み(45日分)の食料を届けることができた。ノルウェイのNGOも1500包の食料配布を北部ガザ全域で行うことに成功した。

  • [教育] 29日〜7日まで、UNRWAとパレスチナ自治政府の学校が閉鎖され、3万8000人の学生が影響を受けた。9日から教育省は、攻撃がひどくない地域での義務教育を再開し、攻撃がひどい地域の学生たちを臨時に受け入れる方針をとった。これにより4500人が授業を受けることができた。UNRWAも同様の措置を取った。学校に行くことができていないのは、ベイト・ラヒア、ジャバリヤで1万5000人ほど(13日時点)。ベイト・ハヌーンではすべての学校が閉鎖されている。侵攻の初期に破壊された、500人の園児が通うタル・エル・ザータル幼稚園は代替の施設をみつけ、再開した。現在、新しい場所を父兄に知らせる広報中。

  • [健康] WHOによると、主な医療機関での基本的な薬品、医療品は十分にあるとのこと。しかし、いくつかの薬剤の不足が報告されていて、対応が始まっている。侵攻によりスタッフのローテーションができなかったため、医療機関のスタッフの労働時間は通常の2倍となった。ベイト・ハヌーンを除いた他の場所では、侵攻中の患者数が減ることはなかった。 

    (以上、精神面、人道的アクセス、中央と南部の状況は割愛) 

トップページインデックス | 関連カテゴリー ニュース

■ コメント&トラックバック (0 件)