2004.10.16

ガザ北部イスラエル軍再配置 / ラマダン初日の犠牲者

ラマダーン(断食月)が始まった15日、ガザ北部に侵攻していた200台の戦車を含むイスラエル軍大部隊が、北部の村や町から引き上げ始めた。しかし、これは市街地での部隊展開をやめたというだけで、周辺の入植地やボーダー付近には部隊を常駐させておくということだ。

いくつかのメディアが伝える「撤退」という言葉よりも、イスラエル軍自身が採用する「再配置」という表現のほうがこの場合ふさわしいものなのだが、イスラエル政府は「カッサム・ロケットの発射を阻止するための手段は講じた。北部ガザの武装勢力は力を弱めた。しかし、今後のロケット弾発射にも同じような行動に出る」と説明している。

先月28日から始まったこの大侵攻により、14日までの集計では、殺された者129人(うち、子どもは31人、北部以外のガザで23人)、負傷者421人(うち子どもは138人)、完全に破壊された家は81軒となっている。他にも部分的に破壊された家屋、建物はかなりの数にのぼり、上下水道、電気、井戸などのインフラの破壊も相当な規模になっている。( アルメザン人権センター、14日付レポート より)

これらの数字の陰で目立たなくなっているが、ブルドーザーでならされ、破壊された農地は最低でも610ドゥナム(1ドゥナム=1000平方m)になっている。すでにこの侵攻の前に農地の約6割を破壊されていたこの地域は、ガザの中で数少ない農業地帯であり、その農地がまた減少したことは深刻な問題になってくると考えられる。

イスラエル軍の再配置が始まった日、ラマダーン(断食月)も始まったが、ジャバリヤ難民キャンプの東部では、夕方のお祈りを終えた人々に対し、銃撃があった。

他にも最初の断食を終えて、その日のご馳走を家で食べていた65歳の女性が戦車から銃撃されて、頭を撃たれ、死亡したというニュースが入っている。


シャロン首相は、イスラエル国内のムスリム(イスラエル・アラブ)に「よいラマダーンを」と挨拶を送っているが、こんなニュースを聞いているムスリムたちは何を感じるだろう?

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