2008.02.29
「ナクバ・アーカイブ」1948年―難民たちの証言
ロンドン大SOAS(東洋アフリカ研究所)のパレスチナ・ソサエティは、毎度ものすごく充実した講演会などの催しを知らせてくれるのだが、3月1日には「オーラル・ヒストリーデー」と題して、1948年のナクバ(パレスチナ人の故郷剥奪と離散)をテーマにいくつもの講演やフィルム上映が行われる。こういうのに参加してみたいなぁと思って、メールを読んでいたら、 The Nakba Archive というもののお知らせもついていた。
2002年に発足したこのプロジェクトでは、レバノンでパレスチナ難民一世たちに1948年のことを語ってもらい、記録するという作業を始めたとある。インタビュアー自身も難民キャンプの若い住民がトレーニングを受けて行っている。
これまでに1000時間にも及ぶ500本の証言(130の村の出身者からなる)が記録されたということで、2008年の秋には1100のDVDとなって販売されるのだそうだ。 (その厖大さに目眩がしてくる!)。
パレスチナ人自身が語ることは、これまでにもなされてきたけれど、これだけの規模でアーカイブが作られるのは初めてではないだろうか。その抜粋とプロジェクトのメンバーがこの作業の成立ちや意味を語った映像が以下で見られる。(20分ほど。英語・アラビア語)
The Nakba Archive: a documentary report
私のモニターでは字幕がぼやけていて、読みにくかったが、なんとかわかった。おじいさんやおばあさんたちが語る表情を見ているだけでも、胸に迫ってくるものがある。中にはこのプロジェクトによって初めて確認された虐殺がいくつかあるのだそうだ。
どんなに否定されても、体験したものは忘れない。それをほり起こし、自分たちの手で残していこうとするプロジェクトは、本当に大事なことだと思える。(いくつかでもDVDを見てみたい……)。500本のインタビューに込められた500人の難民たちの人生。そこに刻まれたナクバでの傷――そういうものを世界の人々に見てもらいたいと思う。
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