2007.09.08
空間の占領と、イスラエル-パレスチナの今後
パレスチナ情報センターに大事な記事が2つ掲載されたので、紹介しておこう。
1つはハアレツ紙(イスラエル)のアミーラ・ハス記者によるもので、イスラエルの占領がどういうところにまで及ぶのか、経済的にもパレスチナを掌握しているというのはどういうことなのかを書いたもの。そう、イスラエルは周波数までも「占領」しているのだ。
というわけで、携帯電話の周波数を巡る状況を書いた
「周波数帯をがっちりと握ること」/アミーラ・ハス (岡田剛士訳・解題)
は短いけれど、思わぬところまで占領はがっちりと食い込んでいることを教えてくれる。
もう1つは、3月に来日したイスラエルの新しい歴史家、イラン・パペ氏の意見を紹介したもの。こちらはパペ氏の意見を知るだけでなく、イスラエル-パレスチナを巡る問題の概要がすべて見通せるという非常に優れた論考になっている。
「パペから学ぶ歴史認識と多文化共生」 早尾貴紀
そこから一部引用。
「パペ氏は、イスラエル国民としてユダヤ人として、このままの占領者であり続ければ、イスラエル/パレスチナに住むユダヤ人は、政治的にも倫理的にも崩壊するしかない、という危機感をもっています。シオニズムという思想運動は、それを維持しようとするかぎり、半永久的に差別を受け続ける自国民マイノリティと占領地住民からの反発を、政治的強権や武力で抑え続けなければ、一時も安心することができないという不安神経症状態を引き起こします。」
ここに引用したことは、全文を読むと、非常によくわかるようになっている。日本に置き換えてみる視点でも、大事なことを突きつけているので、多くの人に読んでもらいたい。
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