2005.08.17

「『撤退』について自分の町の新聞に意見を送ろう」ISMより

ガザの一方的 「撤退」 に関する日本での報道をいくつか見たけれど、私が見た範囲では入植地が国際法に反する違法なものであることを書いているものがない。

それだけではなく、「撤退」の一方で進む隔離壁建設や入植地拡大に触れているものない。以下は、占領を終わらせるために多くのインターナショナルズ(外国人)が参加してパレスチナ人主導で非暴力の行動を行っているISM(国際連帯運動)から届いたメッセージ。

「この撤退の期間にあなたの町の新聞の編集委員に手紙をどうか書いてください。イスラエルの不法な壁建設によって行われている土地の併合が続いていること、西岸で進行している入植地の拡大、パレスチナ人が直面している不公平に光を当てるように」

「あなたの地域の新聞で報じられているこの話題に応じてみてください。もしできるなら、今週何が起こったのか、事実を確認してみてください。

いくつかのリンクはあなたのリサーチを手助けします。[すべて英語]

追伸:ガザからの撤退が続いて、進行している人権侵害や占領は続くという事実からの目くらましをしている間にも、時間は過ぎていきます。[隔離壁は刻々と作られているということを言いたいのだと思う]

敬具

ISMメディアオフィス(ラマッラー)、アンドリュー

このメッセージの後に、新聞社に送る例文が付けられていた。参考にしてもいいし、これを書き換えてくれてもいいと。ラマッラーにいるISM参加者たちによって書かれたもの。

編集者への手紙

イスラエル入植者がどのようにガザからの退去期限に応じるかを私たちが見ているとき、家を出るように命じられたイスラエル入植者とまったく何の警告もなく、家を壊されて強制退去を繰り返しさせられているパレスチナ人との取り扱いの違いに世界の注目を集めることもまた重要なことです。

ガザと西岸のイスラエル入植地は国際法上、不法なものです。それらは1967年の6日戦争[第3次中東戦争]後に奪われた土地に建てられたものです。追い払われたすべてのイスラエル人入植者は、イスラエル領内に再定住する資格を持っています。これは100万人を超えるパレスチナ人が48年や67年に失った自分の家に戻る権利を持っていない*ことと対照をなしています。

[*パレスチナ難民の帰還の権利は国連決議で認められているが、イスラエルはそれをまったく認めず、帰還の目途はまったくない]

くわえて、入植者たちは30万ドルまでの補償を失った家に対して受けられます。しかし、イスラエル軍がパレスチナ人の家を取り壊し、オリーブの林を引き抜き、水の供給路を迂回させてしまうとき、パレスチナ人は何も受け取れません。ただ家を失うのです。

非武装の兵士が「兄弟の手」作戦を取りかかるとき、彼らはどのように繊細に家族たちを強制退去させるか追加訓練を受けています。兵士たちは家族の荷造りや荷の運搬を手伝います。パレスチナ人の家の日常的な取り壊し、財産の破壊は重装備の軍によって銃口を突きつけられて行われます。投石のようなどんな抵抗であっても、催涙弾、スタン弾、そして実弾で応酬されるのです。

また、覚えておかないとならないのは、ガザ全部と西岸の4つの小さな入植地──すべて不法な存在ですが──が「撤退」しても、イスラエル軍のコントロール下で、西岸には120を超える入植地が残されるということです。

これらの入植地はガザの入植地分を穴埋めする以上に拡大を続けています。ガザから8000人が去っても、東エルサレムでは3万人分の入植地がすでに作られました。このことは未来のパレスチナ国家の実現を困難にするものでしょう。

イスラエル人が自分たちの安全を確かなものにする方法は、パレスチナ人の土地を奪うことではなく、人種差別の「安全」壁を建てることでもなく、パレスチナの土地の不法な占領を止めることです。公正で、公平な合意を保証する以外にありません。

トップページインデックス | 関連カテゴリー インフォメーション

■ コメント&トラックバック (0 件)