2004.09.13

一線を超えたイスラエル人 ─ターリ・ファヒマさんへのサポート要請

イスラエルは「中東で唯一の民主国家」だと標榜するだけあり、国家の政策に反対する自由ははいちおう確保されている。しかし、それがいかに表面だけを取り繕ったものであるかは、核開発を告発したモルデハイ・バヌヌさんが受けてきた処遇を見れば一目瞭然だ。他国で拉致され、秘密裁判にかけられ、独房に11年。刑期を終えても、市民としての普通の自由が回復されていない。

デモに参加する自由くらいは存在する。言論の自由もあるところまではある。しかし、ある一線を超えてしまうと、イスラエルでは自国の法律に照らしても違法なことが平然と行われる。

今回、行政拘束の措置を取られた ターリ・ファヒマさんのケース も、その典型のひとつだ。

ターリさんは具体的な罪状もなく拘留を続けられ、毎日15時間から18時間の尋問を両手を後ろに縛られたまま行われた。この内容は尋問というよりも、ターリさんを「善良なユダヤ人女性」に改心させるための政治的な「講義」という内容だったという。また、性的な嫌がらせとなるような内容の言葉も多くぶつけられた。

この期間、ターリさんは家族との面会も禁じられ、筆記用具や読み物も与えられず、24時間点灯している独房に閉じこめられていた。

そして、メディアには「どこからか」ターリさんがカランディア検問所で起きた自爆攻撃への関与の疑いで取り調べを受けているというリークがなされて、そのことが国内で大きく報じられた。

ところが、実際にはそのような事実はないどころか、取り調べ主体となっている国内諜報機関シャバクでさえも、「カランディア事件への関与について追及しているのではなく、イスラエル国内でのテロへの関与を調べている」と後から述べている。では、いったい、誰がこの嘘のリークを行ったのかというターリさんの弁護士による質問にシャバクは答えていない。

結局はこの「テロへの関与」も証明できないままなのだが、ターリさんは罪状がないまま、「行政拘束」という不当な扱いを受けることになった。これは見せしめのための懲罰というしかない。パレスチナ人の「テロリスト」と親しくなったということへの……。


イスラエルの反戦団体や人権活動家たちはターリさんへの処罰への抗議をイスラエル政府に対して行おうと呼びかけています。

「イスラエルの諜報機関や政治家たちはメディアを通して、ターリ・ファヒマさんを化け物のように描き出してきました。しかし、彼女はテロ行為にはまったく関係がない平和活動家で、主に人道的活動に専念してきました。彼女や家族の自由を守るためには国際的な声が必要とされています」

We will be extremely grateful if you could send, as soon as possible, messages of protest by fax or E-mail to the following addresses:

Minister of Defense, Shaul Mofaz
Tel: 972-3-5692010
Fax: 972-3-6916940
Website: http://www.mod.gov.il
e-mail: san@mod.gov.il or pniot@mod.gov.il

Minister of Justice, Yosef Lapid
Fax: 972-2-628-8618
e-mail: san@justice.gov.il

("The Other Israel" news letterより)

ターリさんに関するメディア操作の問題に触れた文章: Israeli activist Ms. Tali Fahima still in custody! (AIC)

ターリさん釈放を求める呼びかけ: Free Tali Fahima

[追加]14日、ターリさんの行政拘束を認可する裁定をテルアビブ地裁は下した: ハアレツ紙の記事

ターリさん支援ウェブサイト: "Free Tali Fahima"

追加07.1.23

ターリさんが釈放されました
ターリ・ファヒマ釈放「私の罪は暗殺に抗議したことだった」

トップページインデックス | 関連カテゴリー インフォメーション

■ コメント&トラックバック (0 件)