2012.11.18

数になった死者たち ガザ攻撃4日目

(もう今日ですが、東京のイスラエル大使館前でガザへの攻撃に対する抗議行動が行われます。14時〜 詳しくは  ガザ攻撃に対する緊急行動に関する情報 に。また、この様子は IWJ東京チャンネル1 で中継されるということです)

ずっとツイッターでガザからの、世界からのつぶやきを追っていると、息が詰まってくる。爆音、衝撃、火災、喪失…。その連続に圧倒される。私が昨夜、一番、感じいったのは、たった2行のこんなつぶやきだった。「I don't want to die. I need me.」ガザのどこに住むかわからない女性の言葉。「私は私を必要としている」。なんと切羽詰まった言葉なんだろう。押しつぶされそうな中ででてきた言葉だと感じる。

通信では水曜からの死者数を24人としたが、現在(日本時間18日午前4時)は40人か41人になっている。負傷者は400人以上。

私はこの数を書きながら、犠牲者が「数になっていく」のに強いためらいを感じる。そこにあるはずだった一人ひとりの人生が数になど還元されてはならない。そうさせてしまう状況に憤りを感じる。

そう思っていたら、ロンドンでの抗議行動で、犠牲者の名前を一人ずつ読み上げたという知らせが入ってきた。この知らせにやっと「I need me」とつぶやいた人のような生(なま)のぬくもりを感じた。

40人の死者の一覧はこちらから読むことができる。想像してみる。どんな人だったかを。そして、このリストが増えていかないことを願う。 List of victims of Israel's assault on Gaza ぜひ、多くの人に見てほしい。

この攻撃が始まり、むごたらしい写真も数多く見て、また辛い話も読んできたが、私は泣かなかった。だが、さっき届いたばかりの動画を観て。初めて涙がこぼれた。それはハーンユニスの青年たちが斜面を利用し、バク転や空中回転の練習をしているという4分たらずの映像だった。途中で爆撃が起こるが、青年たちは練習をやめない。 Video: Israeli bombs disrupt Gaza Parkour Team practice (上の動画) 陳腐な表現だが、ここには躍動する肉体がある。青年たちの生が輝いている。だからこそ余計にその生を取り囲んでいる大きな苦しい圧力を感じて、泣けてしまった。これも多くの人に観てもらいたい。

【その他のニュース】

*西岸各地で大規模な抗議行動が行われているが、イスラエル軍に襲われ、逮捕者や負傷者が多数出ている。重体の人もいるという。ナブルスなどにはイスラエル軍が侵攻をしている。

*イスラエル領内ではいくつかの大学でアラブ系の学生が抗議活動を行ったが、ハイファ大学などのように「アラブ人に死を」というコールをする右派学生と対峙した。

*謎のハッカー集団「アノニマス」が、イスラエルのサイト500以上を乗っ取り、その中には首相官邸のサイトも含まれている。

*あまりにもガザからの手製ロケット弾の脅威がメジャーなメディアで語られる(とくに米国内)ため、この12年間でどれだけのイスラエル人犠牲者が出たかを調べた記事が出た。結果は26人。すでに4日間で今回の「雲の柱」作戦のほうが、多くの犠牲者を出している。詳細は Dissecting IDF propaganda: The numbers behind the rocket attacks に。ロケット弾の数にも問題があるらしい(まだ読めていない)。

*たった今、入ってきた情報。「これを打っている間にも、ガザ最南端のラファには集中した空爆が」。きりがないので、ここまでにしておこう。(日本時間18日午前5時半)

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死者数が…

コメント by :ビー

この記事をアップし終わったとたん、死者数が45人になったという情報が入った(英国人でガザにいるHarryFearさんより)。ガザのどこでなのかはわからないが、一番新しい死者は女性だという。

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2012.11.18 (Sun) 05:45

こんにちは

コメント by :F

こんちは。初めまして。私は広島に在住している高校3年のものです。私は広島に生まれ育ったものとして原爆投下などについての悲惨な出来事を伝えていかなければならないと思っています。それと同時に現在もなお続いている戦争や紛争などを止めたいととても思う様になりました。そこで国際公務員になりたいと思いました。しかしただ漠然としているだけだったのですが今回の記事を読ませて頂きパレスチナ問題から目をそらさずに解決へ行動を起こしていきたいと思いました。だから私は今のガザなどの状況から目をそらさずにしっかり考えていこうと思います。これからも更新お願いします!つたない文章ですいません。

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2012.11.18 (Sun) 13:14

Re:こんにちは

コメント by :ビー

Fさん、コメントをありがとうございます。編集部のビーです。とても励ましになります。できる限り、書きますね。高校生でこんな虐殺を直視するのは、非常にきついと思います。でも、これが現実です。よかったら、(世界史の勉強もかねて)第一次大戦後からのパレスチナ(周辺)の歴史も知ってみて下さい。英国の二枚舌外交やダルフール宣言など、どうやってアラブの国が形成され、パレスチナはどんな運命を辿ってきたかが、この虐殺を理解するのに役立つと思います。

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2012.11.19 (Mon) 01:00

ありがとうございます

コメント by :F

おはようございます。
返事ありがとうございます!
歴史について調べました。
イギリスの行動にびっくりしました。
無責任ですね。
宗教家のことあるんですね。
ビーさんにとってこの問題はどうしたら解決すると重いますか?
また平和とは何だと思いますか?
忙しいのにすいません。

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2012.11.19 (Mon) 08:45

Re:ありがとうございます

コメント by :ビー

Fさん、

早速、歴史を調べてみたんですね。すごい。上に書いたの、意識が飛んでて間違えてました。ダルフールじゃなくて、バルフォア宣言です。とにかく、英国の行動から、この問題は出発しています。そして、第2次世界大戦後の欧米の対応。

ものすごく難しい質問が2つ。誤解を生むかもしれませんが簡単に書いてみます。

解決はイスラエルが建国のときに犯したことを認め、パレスチナ難民の帰還権を認めるところから出発すると思います。そうして、2つではなく1つの国を作ること。

平和は、「異なる思想、宗教、行動」を持つ者同士が違いを認めて一緒に暮らすことだと思います。そこには武力はありえないでしょうね。かつて、英国領になるころまでのパレスチナはそうでした。ユダヤ人、ムスリム、クリスチャンが(多少のいざこざはあっても)共存していました。 こんなところで。

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2012.11.20 (Tue) 01:13

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