2006.10.06

日記:『ピーク・オイル・パニック』などを買う

(自分のリハビリのための日記です…)

大阪に行ったついでに大型書店で読みたかった本を少し買ってきた。『パレスチナの歴史』(奈良本英佑/明石書店)、『反空爆の思想』(吉田敏浩/NHKブックス)、『ピーク・オイル・パニック』(ジェレミー・レゲット/作品社)の3冊。

本を買うと、すぐに読みたくなる。それで一駅分を歩いて、その途中のカフェに入ってさっそく本をめくりだした。

奈良本先生の本は昨年出ていたのに買い忘れていたもの。『反空爆の思想』は パレスチナ情報センターのHot Topics で紹介されていて、「これは読んでおきたい」と思っていたもの。

中身を見もしないで買ってしまい、自分に読めるのかとちょっとおののきつつ、ページをめくったのは『ピーク・オイル・パニック─迫る石油危機と代替エネルギーの可能性』。

この本はナブルス通信で翻訳をしてくれているリック・タナカさんも訳に参加しているし、同じく翻訳をした益岡賢さんの前の翻訳書『ピーク・オイル』が非常に面白かったこともあって読みたかったのだけれど、石油産出をめぐる技術的な部分が私にわかるのか?と不安もあった。

それが読み始めてみると、スラスラとページが進む。お茶を一杯飲んでいる間に気づくと100ページ以上(4分の1)は読んでいた。それくらい読みやすく、しかもわかりやすい。

地球の歴史から始まり、石油が作られた時代、人類が出現したこと、その人類が石油を使い始めたのがたかだか150年前であるという導入部から入るこの本は、石油がどこにどのように埋蔵され、どのような技術で掘り出されているのかという面をじつに鮮やかに伝えている。ホンモノの専門家というのは、このように書けるひとなんだろう。

その石油の産出量がもうすぐピークを迎える(またはすでに迎えている)ことをこの本はわかりやすく、しかも実証的に書いている。

で、文体もときにこんなふうにスパイスが利いている。

「石油帝国はゆるやかに連帯しており、ときにはお互いに争うこともあったが、この星の上で最も強力な利権集団であることは疑いなかった。最大の企業は、すべて、石油企業または馬なし馬車を製造する企業で、石油の大半がそれらの企業によって浪費されていた。けれども、石油の最大にして随一の消費者は、世界ナンバーワン国家の軍隊だった。」

後半は地球温暖化の問題とつながっていくようだ。この先を読むのがとても楽しみ(内容は深刻なものだけれど)。

益岡賢さんによる『ピーク・オイル・パニック』紹介

大阪から戻って、家の近くまで戻ってくると、ボムボムという爆発音が聞こえてきた。雷の音じゃない……。「空爆?」それはありえないと思って音のするほうに目をやりながら歩いていると、急に遠くに打ち上げ花火が見えた。え?この季節に?

山の向こうからシュルシュルと火がのぼってきて、パーンと花開く打ち上げ花火が10分ほどつづいただろうか。いったい、何のための花火なんだろう?まったくわからないままに季節外れの不思議な花火大会を見続けた。(月は雲に隠れて、お月見ができない夜に)

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■ コメント&トラックバック (4 件)

コメント by :山頂2号

相変わらずすごいセレクションですねえ。
自分でも10年ほど前,20世紀の戦争の歴史を「国対国」という呪縛からはなれ,殺す側と殺される側という観点から,いろいろ論じたことがあるだけに,「反空爆〜」は面白そうですねえ。
レゲットの本、ピークを理解する格好の一冊だと思います。自分的には,ピークの本質は食料問題だと捉えているので,エネルギーに偏りがちな対策部分がちょいと外れているかなって気もしますが。

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2006.10.07 (Sat) 08:42

もうすぐ読み終わりそう

コメント by :ビー

>山頂2号さん、

『ピーク・オイル・パニック』は一気に読ませる内容で、そろそろ終わりそうです。説得力があって、本当にぞっとします。でも、確かに食料問題がほとんど出てこないですね。それは気になる部分です。

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2006.10.10 (Tue) 21:00

本の紹介『ピーク・オイル・パニック』

コメント by :

この本をアマゾンで取り寄せると、実質2日でやってきました。

ジェレミー・レゲット著、益岡賢他訳ですが、温暖化の話も半分くらい出てくるようです。リックタナカさんも入っていますね。
田中優さんの解説もざっと読ませていただきました。
とりあえず前半あたりまで読んだ時点で、でも紹介したいと思います。

……

後半はまだ読んでいませんが、裏IPCCレポートとも呼ばれた1991年の前著『地球温暖化への挑戦』
でも充分明らかなように、レゲットは地球温暖化問題の専門家ですから何が出てきても驚きません、地球温暖化の問題とピークオイル問題をつなげて議論できるという稀有な立場にいる著者の本は、歴史的な価値を持つ本といわざるを得ません。

 今すぐ買いに走ってください。

トラックバック from:ん!

2006.10.25 (Wed) 00:07

本の紹介『ピーク・オイル・パニック』

コメント by :

この本をアマゾンで取り寄せると、実質2日でやってきました。

ジェレミー・レゲット著、益岡賢他訳ですが、温暖化の話も半分くらい出てくるようです。リックタナカさんも入っていますね。
田中優さんの解説もざっと読ませていただきました。
とりあえず前半あたりまで読んだ時点で、でも紹介したいと思います。

……

後半はまだ読んでいませんが、裏IPCCレポートとも呼ばれた1991年の前著『地球温暖化への挑戦』
でも充分明らかなように、レゲットは地球温暖化問題の専門家ですから何が出てきても驚きません、地球温暖化の問題とピークオイル問題をつなげて議論できるという稀有な立場にいる著者の本は、歴史的な価値を持つ本といわざるを得ません。

 今すぐ買いに走ってください。

トラックバック from:ん!

2006.10.25 (Wed) 00:08