2006.07.24
田中宇さんの勇み足? イスラエル右派のクーデター説
「田中宇の国際ニュース解説」に 「イスラエルの逆上 という記事が出た。が、一読して、疑問に思うことのほうが多かった。主に今回の攻撃はイスラエルの「右派クーデターだ」というところ。
これに関しては、「撤退」に関して右派と現実派との相違はない、基本構図を見誤っているという指摘が 「撤退」というレトリック――イスラエルの「一方的措置」と終りなき占領 (パレスチナ情報センター、早尾貴紀)ですでになされているので、私は気づいた他の点に言及してみたい。
▽アウトポストの「撤去」は何にも響かない
「シャロンと一緒にリクードからカディマに転じた政治家の中には、権力内に残るための現実策として撤退戦略を支持しつつも、本心は右派の戦略を好む人がかなりいた。右派は、軍人や官僚の中にも多かった。彼らは反撃の機会をうかがっていた。だが、事態は右派に不利になる方向に進んでいた。
不利な状況の一つは、オルメルトが5月に、今夏中に西岸からの入植地撤退を開始しようと動き出したことだった。オルメルトは5月末「数週間以内に、西岸の入植地撤退の皮切りとして24カ所の入植前哨拠点(outpost)を撤退させる」と発表している。撤退が予定されている西岸の入植地の中には、右派の発祥の地であるキリヤットアルバ(ヘブロン近郊)も含まれており、撤退戦略が進むと、右派は拠点を失って雲散霧消させられかねなかった。」
(田中宇 「イスラエルの逆上 より)
「入植前哨拠点」(アウトポスト)は、入植地と異なり、イスラエルの中でさえ「不認可」のもので、これが取り払われることは前からずっと叫ばれてきた。実際に少しは取り去ったものもある。が、それはホンモノの入植地に影響を与えるものではなく、取り去っても、またすぐ他のところに作ったりする程度のものだ。現実には、アウトポストの撤去で小競り合いが起こることで、イスラエルは「入植地を撤去するのが難しい」という印象を内外に与える効果を持っている。24つ程度のアウトポストはリクードに残った超右派にとってもたいしたものじゃない。(キリヤットアルバについては、撤去しないという情報も読んでいる。ヘブロン周辺にオルメルトが手をつけるつもりはないというほうが正しいのではないだろうか)
それどころか、6月の上旬には 新しい入植地の建設 もイスラエルは行っている。こちらのほうが重大であり、右派にとっては文句がないところのはずだ。
▽パレスチナ人への攻撃が、右派のクーデター?
田中氏はガザ海岸一家虐殺事件も右派の「クーデター」だとする。が、この文章ではそれが説明されていない。
「6月12日、オルメルトは、西岸からの撤退計画をEU諸国に承認してもらうため、イギリスを皮切りに欧州を訪問する外遊に出たが、この時を狙うかのように、右派の「クーデター」が始まった。その2日前、ガザ北部でイスラエル軍が発射した砲弾が、家族連れのパレスチナ人の海水浴客がおおぜいいる海岸に着弾し、子供や女性ら8人が死亡した。
イスラエル政府は当初、軍が間違った方向に砲弾を発射し、無関係な海水浴客を殺してしまったことを認めていた。だがその後、ペレツ国防大臣は「内部調査の結果、イスラエル軍の砲弾はパレスチナ人に当たっていないことが分かった。海水浴客の死は砲弾を受けたからではなく、砂浜に埋まっていた昔の爆弾が爆発したためであり、イスラエル軍は関係ない」と発表した。
この発表は、ガザに来ていたアメリカ人の元国防総省の軍事専門家によって、すぐに否定された。当初からイスラエル軍の調査を疑っていたパレスチナ側は、アメリカ人の専門家に調査を依頼しており「あらゆる証拠から、イスラエル軍の砲弾がパレスチナ人を殺したことは間違いない」という結論が発表された。」(上記より)
もし、軍部などの右派クーデター(勝手にやったこと)なら、なぜペレツ国防相は「地雷説」をなど取り出して、やったことを認めなかったのだろうか。軍部をかばったのだろうか。(ちなみに「パレスチナ側がアメリカ人の専門家に調査を依頼」は誤り。元国防総省の軍事専門家、マーク・ガラスコーはヒューマンライツ・ウォッチの依頼によって調査していた。→ 「ガザの砂に埋められた真相」 )
この海水浴客を殺した事件が大きく報道されすぎて、他の事件が霞んでしまっているが、この事件の前後にも どれだけパレスチナ人は殺されていたか 。ハマスに挑発をかけ続ける暗殺攻撃に対して、オルメルトは絶えず自賛するような言葉を発してきた。ここでも右派だけが暴走しているようには見えない。
他に「イスラエル兵を捕捉したパレスチナ人からの攻撃をわかっていたにも関わらず、軍部はそれを知らぬふりした」などいうのはあり得なくもないけれど、だからといって「クーデター」というのは大げさすぎであり、その後のガザ攻撃の様子を見ても、オルメルトやペレツ自身も自らの決断でゴーサインを出しているとしか思えない。
▽ハマスによる承認のほうが問題
イスラエルがガザに大攻撃をしかけ、ハマス系の議員たちを大量連行する直前、ハマスはファタハなどに説得されて、67年のグリーンラインを国境とするパレスチナ国家創設などの案にやっと合意していた。実質上、イスラエルの存在を承認したことになる。(この辺りに関しては 6月30日のエントリ、後半 に)
だが、ガザ攻撃は、このようなハマスの変化を無にする形で行われた。本来なら「ハマスにイスラエルの承認」を求めていたイスラエルは、ハマスの変化を大歓迎してもいいはずだったのに。結局は、「交渉相手はいない」=一方的に分離を進めるというオルメルトらのシナリオにとって邪魔だったとしかいえない。ガザ攻撃はその意味で、オルメルトたち現実派にとって必要なことだったと言える。
▽米国の承認
ガザ攻撃からレバノン攻撃に至るまで、ブッシュ政権はイスラエルを牽制することなく、「イスラエルの自衛権は認められる」という形で、イスラエルを後押ししてきた。先日もレバノンでの停戦が「時期尚早」だと言ったばかりだ。
シャロンの引いたカディマの「一方的分離」路線をずっと後押ししてきた米国が、シャロンが捨てたイスラエルの右派(普通に考えると超右派)のハネ上がりをそのまま認めるとは考えがたい。
そういう意味でも、今回の攻撃は、オルメルトらカディマ=労働党連合の意思に沿ったものだと考えるほうが自然だ。
彼らの意思どおりに作戦が成功するかはともかく、現在やっていることは、今後の西岸での無茶苦茶な土地収奪をスムーズに行うための敵つぶし、および煙幕だと私には思われてならない。
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反シオニストのユダヤ人たち
コメント by :情報センター・スタッフ
>荒瀬さま
ひじょうに宗教的に敬虔であるがゆえに断固とした反シオニズムの立場をとっているのが、「ネトゥレイ・カルタ」という超正統派ユダヤ人グループです。情報センターのサイトで紹介があります。
http://palestine-heiwa.org/site/200412090120.htm
イスラエル生まれ育ちでありながら、シオニズムに嫌気がさして亡命してしまったユダヤ人作家もいます(「運動」とは言えないかもしれませんが、言論活動をしています)。彼のウェブサイトを紹介したコーナーがこれ。
http://palestine-heiwa.org/site/200605050450.htm
「ユダヤ人=シオニスト」ではないという視点は大事です。
2006.07.25 (Tue) 23:19
田中宇氏には既にメールしました...
コメント by :田仁
ので、次では些か軌道修正を図っておられる事と存じます。
しかし、イスラエルの意図がパレスチナでの占領政策拡充のみ、と考えるのもまた、田中宇氏同様、些か意図を小さく読み誤っていませんか?
「中東大構想」「民主化ドミノ」「不安定の弧」といった考え方は、米イ首脳間で、効力を失った事は一度も無いと思います。
2006.07.26 (Wed) 11:15
情報センター・スタッフ様、返答ありがとうございます
コメント by :荒瀬孝行
「ネトゥレイ・カルタ」とギルアド・アツモンの件、教えていただきありがとうございます。PLOに協力するユダヤ人のグループがあるとは、本当に驚きました。宗教的な教義がPLOに協力する理由にせよ、彼らのような存在が無制限のユダヤ人への攻撃を防いでいるのかもしれませんね。
ところで、圧倒的な軍事力の差がある場合は、相手側の軍事力を無力化(軍事力の行使を不可能にする)する非暴力的な抵抗運動の方が、現代ではむしろ有効だと思うのですが、パレスチナ人の非暴力的な抵抗運動はあるのでしょうか?
例えば、世界中のマスメディアの監視下で、数万人、数十万人のデモ隊を組織してイスラエルの検問所に押しかけ、検問所を人力で破壊してイスラエルに押し入り、居座るというような形での非暴力的な抵抗闘争を目指すグループですが。
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2006.07.26 (Wed) 12:44
コメント by :toorigakarinomono
例の文章は私も読みました。田中氏がイスラエルに来た折に2日程案内を買って出た私の氏に対する印象は「立派な人」、言い換えれば「高い地位に在る人」「優秀な頭脳を持った人」「学歴の高い人」つまりベスト・アンド・ブライテストが『馬鹿げた失敗』をするはず無いと言う思い込みが有る。よって、仮に『失敗に見える現象』があっても、それは「故意に」なされたと解釈。それは、ある種人生体験の欠如から来る彼の決定的欠陥と言える。又、一方で「国際問題」を売り物にしながら、実世界には「驕り」の故に周りが全く見えない人々が現実に存在して影響力まで持っていと言う事が理解出来てない。
2006.07.26 (Wed) 18:17
コメント by :toorigakarinomono
加え、イスラエルに関しての個別的問題として氏の見
落としている点は、所謂『シオニスト左派』は「和平派」ではなく超現実派だと言う事。(日本の場合は保守が現実的で野党は無政府主義的理想主義者であるがシオニスト右派はより左派より教条的で逆である。)彼らこそがイスラエルのエスタブリッシュメントであり、イスラエル軍を創設し、モサドやシャバク等の情報機関を創り上げ第四次までの全ての中東戦争を指導して来たタカ派である歴史的経緯があるだけでなく、現在でも『ビタホニスト』と呼ばれる安全保障専門家を最も多く抱えてるのは労働党。例えば、元モサド長官のダニー・イトゥームや元シャバック長官アミー・アヤロン、ビニヤミン・ベンエリエゼルやナタン・ビルナイは予備役将軍。エフード・バラックにいたっては元参謀総長。現在イスラエルでこれだけの人材を抱えている政党はありません。リクードにはこれといった人材はいないし、郷土党(イスラエル・ベイテーヌー)には元シャバック副長官一人だけ。カディーマには元参謀長官のモファズがいるが政治家として経験不足であるし、二流。元シャッバク長官のディヒターは未知数。つまり、少なくとも政治レベルに置いては「右派のクーデター」不可能と言う事。
2006.07.26 (Wed) 18:18
コメント by :toorigakarinomono
厚かましいついでに、解説を加えるとシオニスト右派と左派の間に決定的亀裂を作った第一次レバノン戦争と比べ、ピース・ナウ運動創設者達(シオニスト左派)のこの戦争に対する支持が目立つ。「国際的国境」まで撤退したのはシオニスト左派なのだから、右派以上に断固とした態度である。又この戦争は、イスラエル社会の中で残っていた、二民族共存という「無いよりはマシだった」フィクションを壊した。もうアラブ人とユダヤ人は一緒にやって行けるとは90うんパーセントの人々は思わないだろう。なお、ネトレイ・カルタに関して、彼らの実数が高々数十家族で、何の影響力も持っていないと言う現実もお知らせしたい。過度な期待は偽情報と同じです。
2006.07.26 (Wed) 18:39
コメント by :toorigakarinomono
実は田中氏の記事をチャンと読んで無く、後で見てコメントのポイントずれてたのを発見。失礼。数ヶ月前、イスラエルの大衆紙マーリブに元英国情報部員で現在EUのパレスチナ問題担当者の安全保障問題顧問である人が異例のインタービューを受けた事が特集記事になりました。彼は『欧米とハマスの橋渡し的役割』を担ってきた人物でメディアには出ない事で知られていた。又ハマス側の彼に対する信任も厚い。彼の言うには、?@ハマス(の中核)は数十年単位の長期的フドゥナ(停戦)を望んでる。?A妥協点は67年ライン。?Bパレスチナ人のナラティブをイスラエルが認める事が必要条件
2006.07.26 (Wed) 20:20
コメント by :toorigakarinomono
?Cインフラを全く創る気の無かったファタハと比べハマスはそれを建設する気である。?Dイスラエル人はそのメッセージを理解して欲しい。?E現に一年以上ハマスは停戦している。と言う物であった。だが、外相のリブニなど現指導部は一貫してこれを拒否したばかりでなく、自制するハマスを挑発して、「やはり」彼らはテロリストであると言う印象を作ろうとした。そういう意味において、このレバノン戦争の悪影響とはヒズボラとハマスを同一視させるプロパガンダがイスラエルの大衆及びアメリカ向けになされる事である。
2006.07.26 (Wed) 20:20
イスラエル政策に反対するユダヤ人
コメント by :ビー
荒瀬さま、反シオニストだけということではありませんが、米国にもヨーロッパにもイスラエルの政策(とくにパレスチナに対する政策)に反対して活動しているユダヤ人グループが複数ありますよ。人数的にマイノリティかもしれませんが、活発に抗議活動などを他の団体と組んでやっています。ロンドンでの抗議などはかならずユダヤ人団体が入っているはずです。
つい先日見たものとして、たとえば、イスラエル国籍の映画人がパレスチナとレバノンの映画人に宛てた公開書簡というのがあります。
Letter to Palestinian and Lebanese filmmakers from Israeli filmmakers
http://electronicintifada.net/v2/article5165.shtml
「 We unequivocally oppose the brutality and cruelty of Israeli policy, which has reached new heights in recent weeks. Nothing justifies the continued occupation, closure, and oppression in Palestine. Nothing justifies the bombing of civilians and the destruction of infrastructures in Lebanon and Gaza.」
こういう動きももっとメディアが紹介してほしいものだと思います。
2006.07.27 (Thu) 00:31
非暴力の抵抗運動
コメント by :ビー
(続けて)荒瀬さま、
パレスチナの非暴力の抵抗運動はそれなりに積み重ねられてきた歴史があります。ただし、それに注目し、ちゃんと紹介したところがほとんどなかっただけで。
とくに第2次インティファーダ以降は、武装闘争の面ばかりが強調されてしまっていますが、イスラエルの作る隔離壁(分離壁)に対する闘争では、西岸の村々が非暴力の抵抗を始めています。
「圧倒的な軍事力の差がある場合は、相手側の軍事力を無力化(軍事力の行使を不可能にする)する非暴力的な抵抗運動の方が、現代ではむしろ有効だと思う」と思い、闘っているパレスチナ人はけっこういるんですね(日本では本当に紹介されない……)。
以下にも書いてますが、「ブドゥルス」「ビリーン」でこのサイトを検索してもらえば、かなりの数の記事がでてくると思います。
「ビリーン村の闘争を巡って」
http://0000000000.net/p-navi/info/info/200506132059.htm
2006.07.27 (Thu) 00:47
toorigakarinomonoさま
コメント by :ビー
(「toorigakarinomono」さんという同一の方が連続して上のコメントを書かれたという前提で……)
大変興味深いコメントをありがとうございます。シオニスト左派はエリートであり、とてつもなく「現実」派であるというのに、同感します。
せっかくここに書いてくださっているのですが、字数制限などのためか、十分に伝わっていない場所もあるようで(文字化けも発生していたりして)残念です。toorigakarinomonoさんにはぜひ、ご自分のブログなどを開設して、ご意見を書かれることを期待します。どうか、ご検討のほどを。
2006.07.27 (Thu) 00:55
ありがとうございます
コメント by :荒瀬孝行
ビーさん、toorigakarinomonoさん、いろいろと教えて頂き、ありがとうございます。
田中宇さんの資質の問題は、そのとうりかもしれませんね。自滅説は?です。ただし、占領した後の見通しのつかないキューバには、「賢明」な態度の米国が、なぜ同様のイラクに、しかも親イランの勢力と組んで侵攻したのかは依然として私には?ですが。
確かに過度の期待はできそうもないようですが、たとえ一人であれ、実際にそのような人がいるのと、いないのでは大きな違いがあり、人種的、宗教的な偏見を軽減したりして、政治的にはその数以上の力を発揮する場合もあるのではないかと思いますが。
「ピース・ナウ運動創設者達(シオニスト左派)のこの戦争に対する支持が目立つ」とは驚きました。「もうアラブ人とユダヤ人は一緒にやって行けるとは90うんパーセントの人々は思わないだろう」とのことですが、そうすると今度の戦争は、ヒズボラやハマスとの絶滅戦争の始まりになるかもしれませんね。確かにレバノンへの攻撃は、ヒズボラ以外のレバノン人にイスラエルかヒズボラかどちらか選ぶことを要求しているようにも見えますね。
私も、toorigakarinomonoさんには、迷惑かもしれませんが、是非ブログかHPを開設してもらえたらありがたいと思います。日本では、全く手に入らない情報をお持ちですので。
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2006.07.27 (Thu) 07:15
ビリーン村こそ真の<前衛>
コメント by :荒瀬孝行
ビリーン村の抵抗運動、本当に驚きました。パレスチナ人と200人ものイスラエル人が参加したとは。石を投げるのも自制しているそうで、それなら莫大な費用を投じてイスラエルが調達した武器が一切使えないのですから、それらの武器を破壊したのと同じですし、すばらしいとしか言いようがありません。
イスラエル軍の特殊部隊員が、デモ行進に紛れ込んでイスラエル軍へ投石をし、非暴力デモを潰したとは。
逆に見れば、この非暴力の抗議デモは、世界中の誰でも卑劣とみなす謀略行為をイスラエル軍に強制し、しかも暴いたのですから、この非暴力の抗議デモは、その政治的な成果を十分に達成したのでしょう。
このデモに参加していたイスラエルの国会議員とは、メレツ党の議員でしょうか。
このような非暴力デモを、ほとんど報道しない日本の商業メディアは、一体何んなのかと思わざるを得ません。「テロリスト」キャンペーンで戦争をあおる戦争の共犯勢力ですね。
どのように戦い、あるいは逆に、どのように戦いを止めるかはパレスチナ人やイスラムの人々が決めるべき問題ですが、しかし、本当の「貧者の核兵器」とは、インドのガンジー達のような非暴力直接行動であり、可能ならば、非暴力直接行動こそ軍事的にも、政治的にも最も高度な戦術で、最も賢い効果的な戦い方だと思います。
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2006.07.27 (Thu) 09:34
toorigakarinomono
コメント by :
誤解されると困るので一応。「ピース・ナウ運動創設者等シオニスト左派のこの戦争に対する支持が目立つ」と言っても、それは国際的に認知された国境の防衛と安全保障という点で、空港や港湾、発電所等の民間施設の破壊に積極的に賛成してる訳でない(黙認してるが)。又ピース・ナウとは、元々第一次レバノン戦争時にシャロン国防相が勝手に進めた、それこそクーデターの様な国民的コンセンサスの取れない『自己破壊的戦争』を『愛国者であるシオニスト左派』が止めさせようしたのが起源。対し、この戦争は広いコンセンサスを得ている点が違う。アモス・オズも第四次中東戦争までの戦争を否定してはいない。
2006.07.27 (Thu) 18:05
コメント by :toorigakarinomono
後、非暴力云々の事ですがカナファーには「武力闘争こそが最高のプロパガンダである」と言ってるし、当事者でない者(米国の核の傘の下で与えられた平和を貪っている戦後日本人)が(奪われたモノを取り返そうともがいている人々を)勝手に理想化したり、自己の政治的願望を投影するのはどうかと思います。イスラエル(のユダヤ)人もパレスチナ・アラブ人も同じ人間なので当然醜い部分を持っています。
2006.07.27 (Thu) 18:05
コメント by :toorigakarinomono
それから、「もうアラブ人とユダヤ人は一緒にやって行けない」と言うのは、イスラエル・アラブがレバノンでの犠牲者に(当然ながら)共鳴してイスラエル政府を非難する一方、2千数百発のミサイルが「国境の向こう側」から飛んで来る事でヒズボラ批判を全くしないばかりか、彼らの安全を充分に守って無いと、さらに政府批判を加えるので「アラブ人とユダヤ人は共に犠牲者」と言う構図より「アラブ民族の団結」が優先された感があり、それに失望するユダヤ人が特に(シオニスト及び非シオニストの)左派の中に生まれていると言う事。イスラエル人の安全保障欲求には脅迫観念的なものがあるのでここを無視すると取り返しがつかない。
2006.07.27 (Thu) 20:16
toorigakarinomonoさんへ
コメント by :荒瀬孝行
toorigakarinomonoさん、詳しい説明、ありがとうございます。おかげで、誤解せずに済みました。
「ピース・ナウ」自体がシオニスト左派で、「第四次中東戦争までの戦争を否定してはいない」という事はは、イスラエルとパレスチナの二国家並存論なのですね。「90うんパーセントの人々は思わないだろう」は、イスラエル内部のアラブ人の国民としての意識に対する不信感のことなのですね。
ところで、イスラエル建国前のパレスチナには、ユダヤ人も少数ながら住んでいてそれなりに仲良く?暮らしていたそうですが、現在のイスラエルに、そのような二民族共存の一つの国家を目指す運動はないのでしょうか。
「当事者でない者(米国の核の傘の下で与えられた平和を貪っている戦後日本人・・・パレスチナ・アラブ人も同じ人間なので当然醜い部分を持っています。」
この文は、今ひとつ意味がわかりませんが、現在のイラクでは毎日100人ぐらい内戦で人が殺されているそうですが、私の理解では、毎日約90人もの自殺者を出している日本も、見た目は「平和な国」ですが、一皮向けば血みどろの、イラクとそれほど変わらない国というのが私の理解する日本の姿です。
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2006.07.28 (Fri) 06:31
toorigakarinomonoさんへ
コメント by :荒瀬孝行
それと、二点だけ言わせてください。一つは、外国に対してでも、当事者でなくとも、政府同士や国民同士がどのような批判や賛意を言ってもかまわないと思います。どのように戦うかはパレスチナ人やイスラムの人々が決めるべき問題で、他者が介入してはならないとは当然ですが、批判や賛意を言う事自体には、タブーはないと思います。もちろん、相手もこちらを自由に批判してかまいません。この場合の問題は、どれだけ状況を理解して発言しているかという問題だけだと思います。「当事者でない者・・・」というと、イラク戦争に反対する日本人に対して、アメリカ人も、9・11の当事者でない者が、勝手な事をいうなと言えることになりませんか。
もう一つは、非暴力直接行動というと、犠牲者をださない理想的な戦い方というイメージがあります。私の場合は、犠牲者をださないというのはあくまでも二義的で、圧倒的に軍事力の差がある場合、第三者の監視付きの非暴力直接行動が可能ならば、相手が正気であれば普通は武器が使えませんので、圧倒的な軍事力の差を一瞬で克服して、兵士の数の差だけにしてしまえるので、軍事力としては対等か、逆に数十万のデモとかならば、軍事力としては上回ることも可能ですので、純粋に軍事的な戦術として優れていると思うのです。これも、当たり前ですが。
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2006.07.28 (Fri) 06:40
toorigakarinomonoさんへ
コメント by :荒瀬孝行
とは言え、実際には、確かにtoorigakarinomonoさんが言うように、現状を知らなさ過ぎるのでパレスチナ人に対して批判などできませんし、イスラエル人にも、アメリカに対して、割と「気軽」に批判するようには批判できません。ヨーロッパやロシアで差別されつくしてきた人達ですので。
ところで、イラクの首相がイスラエル批判をしたり、イラクのサドル派がレバノン戦争に介入する?ようですが、今度のレバノン戦争がイラク戦争に与える影響は、どうなのでしょうか。まだ、始まったばかりですので、何とも言えないのかも知れませんが。
トラックバック from:母系社会
2006.07.28 (Fri) 07:37
(横レスですが)荒瀬氏へ一応....(
コメント by :toorigakarinomono
私は「当事者でない者が批判や賛意を言う事」には何にも触れてません。ただ、彼らを「勝手に理想化し、自己の政治的願望を投影する事」に疑問がある。タブーのある無しは個々のケースによると思う。質問等については私は解説者でなく、又ブログの主催者でないので許可が下りるという前提で私の知ってる範囲でなら....
1.「二民族共存の一つの国家を目指す運動」と言うのは西岸も含めてと言う事でしょうか。それは(このブログにインフォーメーションが充分あるが)反シオニストの各種団体と言う事になります。その数をどう見積もるかは難しいですが、私は旧ソ連からの「経済移民」を「薄いシオニスト」と看做してるので。積極的なそれは極めて少数だと考える。ただ現在のイスラエルでも人口の2割はアラブ人で、カッコつきで二民族共存と言えなくも無いが、現実にはこう言う事があります。2年に暴露されたのですがイスラエルの文部省内には数十年に亘って秘密警察シャバクの要員が配置されていて(具体的にはアラブ担当部の次長として)アラブ人教員に関する任命権と罷免権に絶対的な権限を振るってきた。表向きは「安全保障問題?」と言う事だったが、実際にはアラブ人教員は思想チェックもされてた。これはイスラエルが自称する「西洋的民主主義国家」と言うよりも『悪の枢軸』の北朝鮮などに限り無く近い事を示して無いですか?(笑い)
2006.07.30 (Sun) 20:23
続き
コメント by :toorigakarinomono
さらに最近では裁判官任命に当り、シャバックの許可が必要になった。司法の独立が民主主義の必要条件だが..
2.「...毎日約90人もの自殺者を出している日本...イラクとそれほど変わらない...」この主観的な文は私におっしゃったの?日本人はやはり恵まれていると思いますよ。「毎日約90人もの自殺者」と言うのは経済的要因以上に心の問題でしょうから宗教家の仕事。
3.「非暴力直接行動云云」についてですが、私の言わんとするのは武装闘争であろうが非武装闘争であろうが、パレスチナ対イスラエルの闘争はプロパガンダ戦であると言う事。私が予感した通り数日前にイスラエル外相のチッピー・リブニーが「イランとシリアとヒズボラとハマスは悪の枢軸である。」と発言。ハマスのデモナイゼーションがなされた。一方イスラエルは正義の味方でイスラエル軍は世界で最も清く正しく美しい軍と言う事になる。ここで気を付けなければならないのはイスラエルの政治的プロパガンダは主に2つの方向に対してなされると言う事。1つはイスラエル国内向けでもう1つはアメリカに対して。イスラエルの政治家はその他の欧州やアジアなど屁とも思っていない。よって、いくら日本からイスラエルへ抗議の手紙を書いてもイスラエルの政治家はそんなものを読まないばかりか、秘書がアラブ人の清掃人に捨てに行かせると言う皮肉な事になる。
2006.07.30 (Sun) 21:08
さらに続き
コメント by :toorigakarinomono
4.「今度のレバノン戦争がイラク戦争に与える影響」ですが、そう言う事は田中宇さんの様な専門家に尋ねた方が宜しいかと...ただ情報として、現在イスラエルとシリアの間は凄く緊張してます。元々オルメルトはシリアを刺激したくないので予備役の招集に慎重でした。彼の腹心のヒルシュゾン蔵相は軍に追加予算は出さないと釘を刺していた。だが、参謀総長のハルツは圧力を掛け続けた。加え、イスラエル軍情報部の部長が、シリアの戦争準備が頂点に達していると発表したのを受け、モファズ運輸相(この男は政治家という事を忘れ未だに軍人として行動)がオルメルトを説得。3つの予備役師団が召集されたが、やはりシリアはこれに驚愕。数日以内の開戦予想もある。昨日はイスラエル空軍機がレバノンのシリア国境から1キロの地点を空爆。補給線を断った訳だが挑発行為でもある。これらの『タカ派』の突き上げは一見田中さんの説を補強する様に見える。だが、重要なのは「イスラエルにおけるタカ派というのは左派と右派の両方から構成」されており、入植イデオロギーと言うより職業軍人としての本能から来るものである事。例えば第三次中東戦争時に開戦命令を出し渋っていた、文民宰相レビ・エシュコルに命令を出せと迫ったのは、イツハク・ラビンやモシェ・ダヤン、シャロンである。この中でシャロンは右派で残りは左派である。
2006.07.30 (Sun) 22:34
コメント by :toorigakarinomono
シリアは自国の『みぞおち』であるレバノンにイスラエル軍が進駐するのは避けたい。イスラエルとしてはミサイルの恐怖から逃れる為にヒズボラのミサイル格納庫となっている地下壕を徹底的に破壊したい。まさに、チキンレースである。ただ、現在言われているのは、何故(先制攻撃を躊躇しない)イスラエルが6年間もヒズボラのミサイル施設建設をほっといたのだろうか?メディアでは又情報機関の失敗と言う事になっている。そうかもしれない。だが、私はこの『6年間』がシャロンの時代であったと言う事に注目している。つまり、シャロンは自分が起こしたレバノン戦争とその後の18年に及ぶ泥沼の駐留のトラウマがイスラエル社会にあるので、レバノン再侵攻には踏み切れなかったのだろう。それに対し軍は欲求不満を募らせていた。対して、オルメルトには『過去』が無い。ペレツも文民で、イスラエル軍としてはこれ幸いである。以上が私のこの戦争分析の代案です。
2006.07.30 (Sun) 22:47
追加
コメント by :toorigakarinomono
忘れてた事、一つはイスラエルで『右派』と『タカ派(というか軍の論理)』がズレてる事を示す好例として次の様な事があります。『右派の頭領』と目されてるネタニヤフがシャロンに蔵相に選ばれ、景気回復策として民営化と共に経費削減を推し進めていた時の事。彼はとうとう軍事費削減に手を入れる事になった(モファズ国防相は猛反発)。だが、経費削減を進める一方で軍の圧力により「イランを直接攻撃出来る航続距離を持つ世界最新鋭戦闘機のF16I」数百機を数年に亘り購入する事を認めさせられた。この事でテレビ・インタビューを受けたネタニヤフは「あんな大量の飛行機を買って、一体どうするんだ?」と呆れ顔であった。だが、それは紛れも無いイランとの戦争に備えるもの。その時点でネタニヤフはイランとの戦争など想像もしなかったのだろう。もう一つはアメリカのネオコンなるものは「イスラエルを理想化」し、「自己の政治的願望を投影」している。イスラエルの特に右派はキリスト教原理主義者やネオコンと関係が深いがあくまで同床異夢。イスラエルの右派には彼らの事情(例えば選挙で国民の支持を得る必要とか)があるが、ネオコンはそんな事は構わない。いわばイスラエルにとりついたストーカー。最初は愛され心地良かったが、彼らに怖いものを感じているイスラエル人も少なくない。
2006.07.31 (Mon) 15:32
ビーさんへ(お詫び)
コメント by :
厚かましくも、人のブログに長々とコメントを書いてしまった事をお詫び。又「自分のブログ等を開設し意見を書く」と言うご提案もありがとう。ただ、私は根気が無いので一月も続かないし、書いても、どうせみだらな私生活?でも書きかねないので止めときます。それに(政治的な)意見を主張する気も無いんです。ただ、事実や分析が怪しいものが時々気になるだけ。後、この『インフォーメーション・オブ・パレスタイン』というサイトについて、皮肉を言う訳では無いが、どのプロ・イスラエルのサイトより質の高いイスラエル情報を提供していると思います。そういう意味では、イスラエル情報センターでもある。逆に言えばパレスチナ人を美化し過ぎてるきらいもある。
2006.07.31 (Mon) 16:25
ありがとうございました
コメント by :荒瀬孝行
toorigakarinomonoさん、詳しい解説、本当にありがとうございます。ビーさん、長く場所をお借りして済みませんでした。
イスラエルのユダヤ人達の西岸のパレスチナ人も含めた「二民族共存の一つの国家を目指す運動」が、「極めて少数」というのは、今までの両者の経緯から考えれば当然といえば当然なのでしょう。数十年に亘って「アラブ人教員は思想チェック」を秘密警察のシャバクがしていたとは。まあ、極東アジアのイスラエルである日本も最近、教員を「愛国心」で踏み絵にかけるようになったので、イスラエルの後追いをしています。「最近では裁判官任命に当り、シャバックの許可が必要になった」というのは、余りにも想像を超えた話です。これも日本の未来を先取りしている?「パレスチナ対イスラエルの闘争はプロパガンダ戦で・・・イスラエルの政治的プロパガンダは・・・1つはイスラエル国内向けでもう1つはアメリカに対して」今までイスラエルの政治家が、欧州やアジアを軽視してきたのはそのとうりでしょう。しかし、イメージが悪化が止まらないので、アメリカ製品が売れなくなるとアメリカ自身が、アメリカの評判を気にしはじめているので、これからは?イスラエルも多少は、気にせざるを得なくなるかもしれません。
トラックバック from:母系社会研究会
2006.08.01 (Tue) 08:20
つづきです
コメント by :荒瀬孝行
完全3個師団ぐらいの召集で、シリアが驚愕するとは思いませんでした。「数日以内の開戦予想もある」とは。本当に開戦するとは思えませんが、そうなったらイランも?ゴラン高原を奪い返す前に開戦したらシリアは、完全に勝ち目はないでしょう。「イスラエルにおけるタカ派というのは左派と右派の両方から構成」とかイスラエル社会に前のレバノン戦争の深いトラウマがあるとは知りませんでした。国家の存亡が懸かった4次中東戦争まではともかくとして、それ以降は左派(労働党)はハト派かと誤解してました。「情報機関の失敗」は考えにくいので、オルメルトとペレツだったから、レバノン再侵攻に踏み切れたというのは面白い分析ですね。あのシャロンでさえ、レバノン再侵攻を躊躇していたのですね。
「勝手に理想化」は現地の事情に詳しいtoorigakarinomonoさんがそう言うのですから、そのとうりだと思います。まだ私が知らないことが沢山あるということですね。一般論として、なぜ「「自己の政治的願望を投影」して」はいけないのかよくわかりませんでした。まあ、この点はわからなくともよいのですが。
トラックバック from:母系社会
2006.08.01 (Tue) 08:26
コメント by :荒瀬孝行
私は人間は、様々な歴史的制約や社会的関係からに完全に逃れて「自由な意志」だけで行動する事は不可能だと思います。生来的な特個的な「自由意志」も生後構成されたもので、「自由な意志」は厳密には存在しないという人間観ですので、そもそも(完全に自由意志だけでの)自殺は厳密にはあり得ず、自殺は全て、いくらかは強いられた自殺であり、「特殊な他殺」だと思います。
パレスチナ人達と比べれば、確かに日本人は恵まれていますし、もしかしたらその他ほとんどの国の人より恵まれているのかもしれませんが、しかし、それでも「平和な日本」というのは虚構で、この10年だけでも30万人、敗戦した1945年以降からなら、第二次大戦の死者の半数近くもの150万人以上は、確実に自殺してますから、本当は日本も「血みどろ」なのだと思います。少なくとも数百万の自殺者の遺族には、「平和な日本」は虚構でしょう。
toorigakarinomonoさんのブログ、無理とは残念です。それはともかくとして、いろいろ教えて頂き本当にありがとうございました。また、間違いがあれば教えてください。
2006.08.01 (Tue) 08:46
コメント by :荒瀬孝行
私は人間は、様々な歴史的制約や社会的関係からに完全に逃れて「自由な意志」だけで行動する事は不可能だと思います。生来的な特個的な「自由意志」も生後構成されたもので、「自由な意志」は厳密には存在しないという人間観ですので、そもそも(完全に自由意志だけでの)自殺は厳密にはあり得ず、自殺は全て、いくらかは強いられた自殺であり、「特殊な他殺」だと思います。
パレスチナ人達と比べれば、確かに日本人は恵まれていますし、もしかしたらその他ほとんどの国の人より恵まれているのかもしれませんが、しかし、それでも「平和な日本」というのは虚構で、この10年だけでも30万人、敗戦した1945年以降からなら、第二次大戦の死者の半数近くもの150万人以上は、確実に自殺してますから、本当は日本も「血みどろ」なのだと思います。少なくとも数百万の自殺者の遺族には、「平和な日本」は虚構でしょう。
toorigakarinomonoさんのブログ、無理とは残念です。それはともかくとして、いろいろ教えて頂き本当にありがとうございました。また、間違いがあれば教えてください。
2006.08.01 (Tue) 13:32
再び荒瀬氏へ(誤解を解く為に)1
コメント by :toorigakarinomono
書けば書くほど誤解が広がってく様な気がします。「極東のイスラエルである日本も教員を踏み絵にかけるようになり、イスラエルの後追い。裁判官任命に当り、秘密警察の許可が必要というのは、日本の未来先取り。」私は日本とイスラエルを同一視する様な世界観は持ってません。根拠が無い。裁判官など法の執行人や高官などが権力者やその道具である(逆もあるが)秘密警察の許可が必要なのは、北朝鮮やシリアなど独裁国家では当たり前(驚きました?)。共産圏の旧ソ連などでもそう(KGBは御存知?)。仮に日本でそういう事が行われれば、教員の3分の1から2分の1位(私が小中高で習った先生達皆)はアウト。現に中国の文化革命はインテリを粛清。ただ、日本で毛沢東や金正日がやった事を実行する「勇気ある指導者」など永遠に出ないのでご安心を。私が問題にするのは、中東に於き『啓蒙された西洋民主主義』を代表してる様に公言し、それ故に西洋の支援を受けてるイスラエルがその内実は彼らが言うところの『暗黒な(東洋)社会』と同じでないか、あるいはそれ以下だという事。羊頭狗肉が気になるのです。それに何で、今更裁判官を秘密警察に選ばせるのか?勿論全人口中20パーセントのアラブ人の進出を多数派のユダヤ人が警戒してるのです。つまり民主化に反対してるという事。
2006.08.01 (Tue) 22:01
ご自分のブログを作ってください
コメント by :ビー
コメント欄での議論は、不十分なものとなって、言葉の揚げ足取りになりやすいように思っています。だから、私はここを議論の場として設定していません。
toorigakarinomonoさん、これだけの知識と意見をお持ちなのですから、ご自分の場所を作って展開してくださいませ。
そのほうが誤解が生まれにくく、スムースにやりとりできると思います。
2006.08.01 (Tue) 22:07
再び荒瀬氏へ(誤解を解く為に)2
コメント by :toorigakarinomono
「イスラエルの政治的プロパガンダ」について、イスラエルの政治家は権力の在処を知り尽くしてると言える。特に国内のプロパガンダは今後中東研究者の重要なテーマ。これが解けなければパレスチナ研究も片手落ち。後、私は軍事専門家でないが3個師団て、万単位と思う(間違ってるかも…)。「本当に開戦すると思えない」問題は、シリアのバシャル大統領と軍部の力関係。バシャルは、まだシリアを掌握してないとイスラエル側は考えてる。統治能力に欠ける指導者は往々にして己の力を証明しようとし自滅するもの。武田勝頼がそうでした。
「イスラエルにおけるタカ派は左右の両派から構成。」これも誤解を招きそうな書き方しました。原則的にイスラエル軍人は政治的中立を求められて、公人として政治的発言を許されてません。だが、実際には軍高官になると政治家との接触が多くなり、左右両党派はスカウトを始めます。例えばエフード・バラックは参謀総長時代から労働党系であるのは公然の秘密でした。また、シャウル・モファズはシャロンが「リクードに来いよ」と呼びかけたのを受けてリクードに入りました。ここでは「左右を決定する入植イデオロギー」もさることながら個人的な関係も影響するのです。だから、タカ派の軍人が労働党のペレツ国防相と仲が良ければ、将来労働党に入る可能性もあるのです。シオニスト最左派のメレツ党には有力な安全保障専門家はいないが。
2006.08.01 (Tue) 22:10
ご自分のブログを作ってください
コメント by :ビー
コメント欄での議論は、不十分なものとなって、言葉の揚げ足取りになりやすいように思っています。だから、私はここを議論の場として設定していません。
toorigakarinomonoさん、これだけの知識と意見をお持ちなのですから、ご自分の場所を作って展開してくださいませ。
そのほうが誤解が生まれにくく、スムースにやりとりできると思います。
2006.08.01 (Tue) 22:19
最後に(お詫びを兼ねて)
コメント by :toorigakarinomono
荒瀬氏に。「自殺」に関するのはちょっと外れすぎるのでコメント出来ませんが、一神教社会と比べ日本文化に於いて「自殺はタブーでは無い」と言う事がヒントになる気がします。自殺や死そのものに関する日本語が非常に多いという言語学者の研究もあります。
後、「勝手に理想化」の例としては(排他的領土から見た現実性は取り敢えず置いといて)仮にハマスが二カ国分離の路線を決めインフラを作り始めた時、二民族一国家に理想を見る外部の者がパレスチナ人は何をやっているんだとか、又選挙でファタハに「政治的投影」する者がパレスチナ人は何でハマスを選んだのだと憤る事に私は疑問があります。ハマスが民主的な選挙で選ばれて次の選挙を尊重する限り彼らは正当なパレスチナ人の『与党』であるというのは当然じゃないですか。
ビーさんへ。これで打ち止め。ご迷惑おかけしました。ただ、私は書いた様に「(政治的)意見」を主張するつもりはなく、ブログ等を作っても、そういう内容は基本的には書かないだろうと思います。今日何を食べたとかね…
2006.08.01 (Tue) 22:49
ご自分のブログを作ってください
コメント by :ビー
コメント欄での議論は、不十分なものとなって、言葉の揚げ足取りになりやすいように思っています。だから、私はここを議論の場として設定していません。
toorigakarinomonoさん、これだけの知識と意見をお持ちなのですから、ご自分の場所を作って展開してくださいませ。
そのほうが誤解が生まれにくく、スムースにやりとりできると思います。
2006.08.02 (Wed) 01:04
あらあら、おかしくなっている……
コメント by :ビー
たった一度だけ投稿したはずのコメントが3回も画面に出てますね〜。どうなっちゃったのでしょう。すみません、これは事故でこうなっただけです。後で削除しておきますね。
2006.08.02 (Wed) 01:06
ビーさん、申し訳ありませんでした。
コメント by :荒瀬孝行
ビーさん、申し訳ありませんでした。確かに「コメント欄での議論は」難しいですね。以後、議論にならぬよう注意したいと思います。済みませんでした。
大した問題でもありませんが、toorigakarinomonoさんの私の発言の引用に、一つだけ正確ではない所があるので、訂正させて下さい。toorigakarinomonoさんがカッコつけて引用した<「極東のイスラエルである日本も教員を踏み絵にかけるようになり、イスラエルの後追い。裁判官任命に当り、秘密警察の許可が必要というのは、日本の未来先取り。」>は、正確には<極東アジアのイスラエルである日本も最近、教員を「愛国心」で踏み絵にかけるようになったので、イスラエルの後追いをしています。「最近では裁判官任命に当り、シャバックの許可が必要になった」というのは、余りにも想像を超えた話です。これも日本の未来を先取りしている?>で、イスラエルでは裁判官任命をする場合、秘密警察の許可が必要という件については、日本の未来の先取りだとは、断定していません。?をつけてます。要約する場合は、要約と断るか、あるいは、「」はつけない方がよいと思いますよ。
toorigakarinomonoさん、とにかく色々教えて頂きありがとうございました。またどこかで、ご教授お願いします。
2006.08.04 (Fri) 06:05
こだわられると....
コメント by :toorigakarinomono
荒瀬さんの意図した事は解りましたが、ご指摘には不満が残る。そう言う細かい事を言うのなら「極東アジア」などと言うものは存在しません。「極東」もしくは「東アジア」です。これだけでも、「正確に」再現するよりも要約した方が良い場合があると解りますでしょうか?
そもそも「極東アジアのイスラエル」と『断言(と言うか暴言)』して「イスラエルの後追い」と駄目押しの『断言』をされている訳ですから。例え「?」をつけてもその論理的結論は「日本の未来を先取りしている」と『断定』していると看做されても仕方が無いと思います。李下に冠を正さずという事です。私とあなたはアダルト・チルドレン?とカッコ付きで締めくくりたいと思います。
2006.08.06 (Sun) 22:10
訂正
コメント by :toorigakari
私も一時この戦争はイスラエル軍部主導かと疑ったのですが、いろいろ調べた結果、この戦争はオルメルト首相による『官邸主導』だと確信に至ったので訂正します。シャロンはヒズボラとの戦争はイスラエル側の被害者が余りに多く出るという読みから実行を阻止してきた。対し、オルメルトは首相代行になった早い時機から、ミサイルの脅威を取り除く事を主張。国内向けに正当性が主張出来る『契機』を探してた。ただ、これはレバノンでの領土的野心でなく、あくまで安全保障に対するイスラエル的脅迫観念から来るもので、実際オルメルトはイスラエル軍の提出したカチューシャ・ミサイルによる被害見積もりの前に夜も眠れなかった。イスラエル人は世界最高レベルの戦闘機やパイロット、優秀な諜報機関に精度の高い軍事衛星、練上げられた戦車部隊を持ちながら(潜在)主観的には「悪意を持った連中が我々を滅ぼしに来る。」と始終脅えてる。ドイツやアメリカなどはその特殊心理を知り尽くしてるので、傍から見ると馬鹿馬鹿しい位にイスラエルを甘やかしている。犠牲になるパレスチナ人には理不尽であるのは当然としても、精神病患者の様な気質の集団に、「お前たちは悪い」というだけでは済まないと言うのが私の数少ない意見です。
2006.08.09 (Wed) 21:47



諸悪の根源は、イスラエルの建国
コメント by :荒瀬孝行
「イスラエルの逆上」 についてのビーさんのコメント、全く同感です。田中宇さんの解説は、昔はおもしろかったのですが、イラク侵攻などという泥沼化する可能性が極めて高い余りにも馬鹿げた戦争を米国が始めたことで、米国には意図的に自滅しようとしている勢力がいるのではないかなどと推測するようになり、残念ながら田中宇さんは混乱してしまったと思います。諸悪の根源は、イスラエルの一方的な建国にあり、欧米のユダヤ人問題をパレスチナ人の犠牲での解決しようとした欧米諸国が一番悪い。どこに始原を置くかで、善・悪はある程度決まりますが、この問題はかなりわかりやすいケースで、パレスチナ人には何の落ち度もなく、一方的に建国されたイスラエルというイスラムの人々にとっては侵略国家そのものが問題の始原で、これをタブ−化して、意図的に無視している世界中の政府や商業マスメディアの論理は、全てを転倒して見せようとしていますが、イスラムの抵抗はいつまでも止まず、結局破綻するでしょう。このままでは、ユダヤ人達はヒットラーに虐殺された大勢のユダヤ人が死をもって稼いだ同情という政治的な得点を全て失い、イスラエルに無関係な世界中のユダヤ人までも悪だということになりなねないのではと思います。イスラエルに無関係なユダヤ人達は、この点をどう考えているのでしょうか。何か運動のようなものはあるのでしょうか。
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2006.07.25 (Tue) 01:39