2004.10.22

カッサム・ロケット弾の開発者、暗殺される

(下のファルージャ(など)への医療支援について書き足しているので、良かったら見て下さい。ジャラール一家は本当に面白い。お母さんのファイザさんは伝記を書いてほしいくらい。すでにPaypalで第一号の送金があったことがライードさんから報告されていた。なんと、日本のトモコさん。私は出遅れた〜。)

ガザでハマスの軍事部門トップの人がミサイルで暗殺されたというニュースが入っている。カッサム・ロケットの開発者なのだそうだ。「爆弾の父、暗殺」というヘッドラインをつけて報じているところもある。

「爆弾の父」というフレーズは、暗殺を肯定させるイメージを持つのだろうか(まがまがしい気もするし、気の抜けた感じもする)。少なくとも、その爆弾は「それなりの知識と技術がある人なら作り出せる程度のものだ」ということは忘れ去られそうだ。(メディアによっては、カッサム弾にいつも「お手製の(home made)」という言葉を冠しているんだが…)。

それに対して、この「爆弾の父」を殺害したのは、イスラエルの無人操縦機から発射されたミサイル。GPSなどで誘導されたものなのだろうか。ハイテクの粋を集めたような兵器であることは間違いない。こんな兵器になると、「爆弾の父」は存在しない。誰か一人の技術力で作り出せるようなものではないからだ。(もちろん、イスラエル政府内にも軍にもこんな兵器の「父」はいない)

照準を定めることもできないようなロケット弾の開発者が「この上なく凶暴な存在」のように語られ、人の手によって発射されることすら必要なくなった誘導ミサイルを使うことは「それほどの生々しさが感じられない」という倒錯が起こっている。(とはいえ、カッサム・ロケットなどの兵器を正当化したいわけじゃない)

少し意識に残しておきたいのは、今回の暗殺が「無人機」を使ったミサイル爆撃だったこと。少し前まではアパッチヘリからの発射が主流だった。北部ガザでの攻撃で、何度か「無人機からの攻撃」という表現が現れ、首をかしげていたが、この技術が確立してきたというふうに受け取れる(北部ガザでやっていたのは、実験?パレスチナで行われていることがすべて兵器の実験だとも言えるけれど)。

「無人偵察機」は完全に定着していたが、今後は主流が「無人爆撃機」になっていくという恐ろしい世界が待ち受けていそう。これなら、軍務拒否する兵士がどんなに多くなっても、殺戮を続けられる……。

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